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台湾文学の発掘と探究
¥6,600
下村作次郎著 一九二〇年代に生れた近代台湾文学は、白話文、台湾話文、日本語、母語などの言語と格闘し、時代に翻弄され、体制に利用され、時に抑圧され、政府に否定され、そして禁圧されながら生きてきた。本書はその根源と発展をたどる。 A5判上製(216ミリ×150ミリ)厚さ32ミリ/重量730グラム
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幸田文 「台所育ち」というアイデンティティー
¥4,180
藤本寿彦著 「父・露伴の記録者」という役割を脱し、独自な作家スタイルを確立した幸田文(こうだあや) 。この1冊で幸田文の表現者としての生涯と主要著作が網羅できる幸田文論の決定版。本文組は14級。読みやすさに配慮しました。 四六判上製(196ミリ×136ミリ)厚さ38ミリ/重量660グラム
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紫の空
¥3,300
上田達・上田敦子著 2012年12月2日に起きた笹子トンネル天井板崩落事故。数カ月後、被害者の一人上田達(ワタル)さんの住んでいたシェアハウスのパソコンには、約1万枚の写真が残されていた。ネパール、チベット、モロッコ、子どもの屈託のない笑顔や一心に祈りを捧げる僧侶、土壁の町並み、そこには達さんがレンズを通して見た旅の風景が記録されていた。母・敦子さんはその写真を見返し、厳選して、自らの文章を添えた。事故後精神のバランスを崩し悲しみに沈んでいた日々と、そこから帰還した道程を、息子の誕生から別れまでを、静謐な筆致で描いた記録物。 親と子の魂の交流と鎮魂歌(レクイエム)。 B5変型(226ミリ×186ミリ)厚さ12ミリ/重量170グラム
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「タブー」にメスを入れた外科医【改訂第三版】
¥880
榊原宣著 心臓外科のパイオニア・榊原亨の生涯を描き、医療事業の原点をたどる名著がさらに加筆されて復活! 世界にさきがけた日本の心臓医療の礎がどのような努力によって築かれたかが、臨場感溢れる筆致で描かれる。社会医療法人社団十全心臓病院センター榊原病院創立85周年記念出版。 新書判並製(173ミリ×105ミリ)厚さ12ミリ/重量160グラム
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山のあなたの
¥1,760
春日いと著 定年退職後、再雇用で65歳まで勤めあげ、いよいよ楽隠居を決め込んだ「工藤君」と、これを機にいよいよもって「主婦」を定年したい「茜さん」……少子高齢化社会にあってごくごく当たり前の「熟年夫婦」の情景を描いて、その巧まざるユーモアとペーソス溢れるやりとりに思わずニヤリとしてしまう。テレビドラマ「相棒」の脚本家・輿水泰弘氏をして「会話の妙に脱帽。嫉妬すら覚えました。すっかり工藤君と茜さんの虜です」と言わしめた、新しくもどこか懐かしいニュータイプの家庭小説誕生! 四六判上製(196ミリ×136ミリ)厚さ20ミリ/重量330グラム
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流行歌の情景
¥1,100
久米勲著 収録歌詞90曲以上、昭和流行歌が映し出す戦後の情景、私たちの姿。切れのいい歌詞解説が歌への思い入れをより一層深くさせます。新書版エッセイ集形式の戦後歌謡私史。 新書判並製(173ミリ×110ミリ)厚さ15ミリ/重量180グラム
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見張塔からずっと
¥2,530
山田健太著 ジャーナリズム論の第一人者である著者の、学問的ルーツとも言える沖縄。その地の地元紙・琉球新報に、月一回のペースで連載しているコラム「メディア時評」の8年間分を収める。言論の自由、そして民主主義そのものまでも失いかねない現在の状況は、いったいどのようにしてもたらされたのか? この激動の8年の時局のディテールをつぶさに記録。小口にインデックスを、また各年の扉裏に年表を付し、検索機能抜群。クロニクルとして手許に置きたい一冊! 四六判上製(190ミリ×130ミリ)厚さ22ミリ/重量480グラム
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「人間の森」を撃つ
¥3,080
成田守正著 四六判上製 縦196mm 横137mm 320ページ ISBN 978-4-8038-0348-8 初の本格的森村誠一論!戦後昭和から平成の現代まで、変貌する時代のさまざまな問題と人間の在り方に着目し、半世紀にわたって多くのベストセラー作品を生んだ森村誠一。その〝宿命〟の原風景と、森村作品が問いかけてきたものの核心にせまる! 「あとがき」より 人間はどうあっても犯罪を断ち切れない。そこに人間のいかんともしがたい在り方と悲しさが露出するというのが、森村作品全般に通じる視点である。そして、人間という存在のなくならない謎の広がりという意味をこめて、しばしば「人間の森」あるいは「人間の海」と表現する。当然、その「人間の森」の様相は時代の移ろいとともに変化していく。森村誠一はその変化に応じて、いまの世で何が起きているのかと問題意識をもって時代性の核心を問い、時代と人間がどう絡み合っていくのかを描いてきた。「時代と人間」を描く作家と評するのはその視点の一貫性をもってである。 成田 守正 (ナリタ モリマサ) 1947年、宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、71年講談社入社。「小説時代」「群像」「文庫出版部」再び「小説現代」を経て、86年フリー編集者に。さまざまなジャンルの書籍編集に従事。著書に小説集『光の草』(風雲舎)、同『セビリアン・ジョーの沈黙』(双葉社)がある。 書評掲載 2018年5月12日 図書新聞 3351号 2018年3月11日 北海道新聞 朝刊 2018年2月25日 西日本新聞 朝刊 評者: 原口真智子 目次 第一章 雌伏期の「怨念」 〈青の時代〉の作品群 処女長編小説『大都会』 「忠臣サラリーマン」の時代 森村誠一のサラリーマン体験 作家への旅立ち 『幻の墓』が描く復讐 「怨念」の正体 生きがいとしての「怨念」 「怨念」のゆくえ 森村誠一の「怨念」 第二章 本格推理小説への挑戦 戦後ミステリー界の流れ 突破者としての森村誠一 『高層の死角』の画期性 本格推理の展開 第三章 短編小説と社会派推理 「題材」と「構成」 人間の〃業〃に迫る短編小説 社会派長編推理の標的 政治家の資質に迫る『黒い神座』 第四章 「証明」と「十字架」のシリーズ 人間とは何かを問う『人間の証明』 人間らしさの極限に迫る「証明」シリーズ 生き方の選択を問う「十字架」シリーズ 「債務」の正体 第五章 戦争を描く作品と『悪魔の飽食』 終戦の日の戦禍 戦争を題材とした作品 『悪魔の飽食』の衝撃と波紋 写真誤用問題の経緯 『新・人間の証明』と七三一関係者の戦後 ベトナム戦争を描く『人間の源流』 第六章 時代小説への雄飛 歴史への視点と史観 森村版『忠臣蔵』の視点 『新選組』と前期の他作品 後期の時代小説と、吉川賞受賞作『悪道』 第七章 人気キャラクターの躍動 警視庁那須班のロマンティシズム 牛尾刑事の優しい眼差し 孤独を運命づけられた棟居刑事 個性派揃いの所轄署刑事と作家・北村直樹 第八章 埋もれた歴史を視界に 狂信宗教の非人間性を衝く 宗教が題材のその他の作品 戦中、戦後の埋もれた歴史を発掘 『南十字星の誓い』と〃和解〃への願い あとがき
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広告的知のアルケオロジー
¥2,200
岡本慶一著 四六判上製(196ミリ×136ミリ)厚さ20ミリ 296ページ 価格 2,000円+税 ISBN 978-4-8038-0344-0 広告が面白かった時代、そこには「うそ」と「笑い」、そしてなによりも「物語」があった――TwitterやFacebook、SNSなどの普及によって激変する市場経済のなかで、広告文化のアイデンティティを探ることによって、新たなマーケティングの可能性を追究する《Re広告文化論》! ◎書評掲載 2017-08-13 山形新聞 朝刊 2017-08-13 山陰中央新報 朝刊 2017-08-06 神奈川新聞 朝刊 2017-08-06 宮崎日日新聞 朝刊 2017-08-06 京都新聞 朝刊 2017-08-06 沖縄タイムス 朝刊 2017-08-06 愛媛新聞 朝刊 2017-07-30 山梨日日新聞 朝刊 2017-07-30 南日本新聞 朝刊 評者: 河尻亨一 他 岡本慶一 (オカモトケンイチ) 1949年東京生まれ。72年、東京都立大学人文学部卒、同年㈱電通入社。マーケティング局にて消費者調査、クライアント企業のマーケティング・コミュニケーション作業に携わる。91年㈱電通総研に出向。「企業価値」をテーマに日本企業の組織文化変革プログラム作成。また同社のオピニオン誌「BY LINE」編集長を務める。94年、㈱電通インフォメーション・テクノロジーセンター部長兼R&Dディレクター。99年、組織改革によりR&D局部長。この間、神戸市外大国際関係学部講師、早稲田大学大学院商学研究科客員教授を務める。02年㈱電通退社。同年4月より富士大学経営学部教授。2017年5月没。 目次 第1章 広告業創業者にみる「いかがわしさ」の系譜 忘れられた創業者──権藤震二 電通の文化的遺伝子──日向輝武・きむ子と光永星郎 獄中に生まれた友情──博報堂・瀬木博尚と宮武外骨 第2章 江戸の文化的遺産と周縁的な知 広告における周縁的知の活力 広告と「遊戯」の文化的伝統──鵜月洋『広告文の歴史』から 第3章 都市生活文化の演出とデザイン 小林一三の広告的知のカタチ 明治・大正期 三越周辺の広告的知のネットワーク──高橋箒庵を中心に 第4章 広告と虚構、ウソ、語りの文化 技芸としてのウソ──柳田國男『不幸なる芸術・笑いの本願』をめぐって 語り・笑いの文化としての広告 第5章 生産の論理から文化の論理へ 広告業はシンボル開発業──山本明『価値転轍器:シンボルとしての広告』を中心に チンドン屋は何故消えたのか? 第6章 広告は無償の贈与 贈りものとお返しの慣行──ボードリヤール『物の体系』をめぐって サンタクロースの論理 第7章 トリックスターと周縁的ネットワーク 広告人=流れ者論──山本武利・津金澤聰廣『日本の広告──人・時代・表現』から 売文社・宮武外骨・三越 第8章 神話・挑発・文化流行と広告 文化的イコンとしてのブランド──マクラッケン『文化と消費とシンボルと』を中心に マーケティーズ(marketease)理論 第9章 細部への視線、「兆候」を読むチカラ 広告的知の可能性──今和次郎『考現学入門』に学ぶ 推理する能力・文化を読む 第10章 文化と広告・マーケティング 「文化」の時代へ:問題の背景と問題への基本的視点 価値の源泉からみたマーケティング・コンセプトの類型化 物語・社会・文化志向のマーケティング 第11章 広告ビジネスの構造変化と広告人の資質 知識経営の課題──〈鬼十則〉と企業文化 実践知としての広告的知 謝辞 主な参考文献
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日本編集者学会編 Editorship(エディターシップ) Vol.5
¥1,760
特集1 信州と出版文化 岩波書店、筑摩書房、みすず書房、理論社……戦後を代表する出版社や文化人を輩出してきた信州。郷土史・民俗学の宝庫としても知られるこの地において、あらためて出版文化の真義と地域との結びつきを考える。 特集2 少年社員のいた時代 かつて出版社にも若年者入社制度があった。通称「少年社員」である。大正期より始まったの制度は戦後へ続き、復興期出版業の大きな礎となる。その少年達はどのようなかたちで採用され、学業と社業を両立し育っていったのか。当事者ならではの秘話を交え伝えられる出版史。 他、特別講演「谷崎潤一郎と編集者たち」、「メディアの公共性と流通の制度的保障―デジタル時代の公共を探る」「満州文藝春秋社の址はどうなっているか」等出版編集のこれからと未来を読む充実の内容です。 縦257mm 横182mm 幅10mm 144ページ 並製 ISBN 978-4-8038-0352-5 価格 1,600円+税 2018年5月3日発売 目次 特集 信州と出版分化 文化出版人・古田晁と筑摩書房・・・大阪芸術大学教授 長谷川郁夫 地域を編む・・・・・・・・・・・県立長野図書館館長 平賀研也 「飯田学」を論ずる 伊那史学会主幹 原田望 × 文芸評論家 川村湊 × 法政大学教授 高柳俊男 特集 少年社員がいた時代 前口上・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長谷川郁夫 人生をきめた二つの辞令・・・・・・・・・・元講談社 平澤尚利 谷崎で始まり谷崎で終える・・・・・・・元中央公論社 前田良和 岩波書店における徒弟制度・・・・・・・・元岩波書店 今井康之 《特別講演》谷崎潤一郎と編集者たち・早稲田大学教授 千葉俊二 講演を聞いて・・・・・・・・・・・・・・千葉俊二 × 長谷川郁夫 満州文藝春秋社の址はどうなっているか・・・・・・・・和賀正樹 飯田から善光寺へ ――『一遍聖絵』の旅・・・・・・・・・・・・・・・・石塚純一 メディアの公共性と流通の制度的保障 ――デジタル時代の公共を探る・・・・・専修大学教授 山田健太 《死と死者の文学 第四回》 姿を変えて潜むもの――今昔的世界と近代・・・・・・・佐藤美奈子 久保より江 ――小村雪岱と泉鏡花の出会いの媒介者として・・・・・真田幸治 コラム 本をいただく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・堀山和子 酒と煙草と志ん生と・・・・・・・・・・・・・・・・・和気元 日本編集者学会 設立にあたって 日本編集者学会 会則 バックナンバー
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日本編集者学会編 Editorship(エディターシップ) Vol.4 特集 沖縄とジャーナリズムのいま
¥1,760
Editorship(エディターシップ) Vol.4 特集沖縄とジャーナリズムのいま 国家の変容によって同根の危機に晒されている沖縄とジャーナリズムの問題を真正面から捉える特集に加え、「百科全書」のオーソリティ、鷲見洋一氏による「編集者としてのディドロ」、 作家・角田光代の創作の秘密に迫る公開講座など、 バラエティに溢れる「エディターシップ」第4弾! B5判 縦25mm 横18mm 厚さ1mm 192ページ 並製 定価 1,600円+税 私の沖縄戦後出版事情・・・・・・・・・・・・・・・・川満信一 4-15 講演を聴いて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上間常道 16-21 沖縄をどう伝え続けるか・・・・・・・・・・・・・・・宮城修 26-43 編集者学会、沖縄へ・・・・・・・・・・・・・・・・・川上隆志 22-25 メディアと国家権力・・・・・・・・・・・・・・・・・青木理 44-66 編集者としてのディドロ・・・・・・・・・・・・・・・鷲見洋一 67-101 角田光代はいかにして角田光代になったか・・・・・・・角田光代 104-117 「吉田健一」を書き終えて・・・・・・・・・・・・・・長谷川郁夫 118-131 「雪岱調」の萌芽と挫折・・・・・・・・・・・・・・・真田幸治 134-153 『遠野物語』の出版履歴と社会的評価・・・・・・・・・佐谷眞木人 154-161 シリーズ『本の文化史』を読みつつ考えたこと・・・・・石塚純一 172-179 南山舎〈石垣市〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・和賀正樹 164-171 小説にとっての他者と言文一致体・・・・・・・・・・・佐藤美奈子 180-189 ただいま、ちょっと牧水通・・・・・・・・・・・・・・堀山和子 102-103 劇場煙草往来・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・和気元 132-133 脳卒中のこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中嶋廣 162-163