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宮沢賢治 短篇アンソロジー 岡田基生 編「イーハトーヴ ―― 未完のプロジェクト」
¥1,980
宮沢賢治 短篇アンソロジー 岡田基生 編 イーハトーヴ ―― 未完のプロジェクト 代官山 蔦屋書店人文コンシェルジュ岡田さんによる宮沢賢治セレクション『イーハトーヴ ―― 未完のプロジェクト』(204頁・★25.5個) 【収録作品】 「竜と詩人」 「イギリス海岸」 「イーハトーボ農学校の春」 「農民芸術概論綱要」 「ポラーノの広場(上)」 「ポラーノの広場(中)」 「ポラーノの広場(下)」
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作品リフィルセット「徳田秋声 短篇アンソロジー 余震の一夜・和解 他六篇」
¥2,200
【徳田秋声 短篇アンソロジー】 大木志門・篇 余震の一夜・和解 他六篇 収録作品 「私」 「痛み」 「感傷的の事」 「余震の一夜」 「風呂桶」 「和解」 「勲章」 「喰われた芸術」
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作品リフィルセット 梅﨑実奈 選「そのときがきたら」
¥1,980
【ポケットアンソロジー 作品リフィルセット】 梅﨑実奈 選 そのときがきたら 収録作品 芥川龍之介「蜘蛛の糸」 海野十三 「もくねじ」 中島敦 「巡査のいる風景」 尾形亀之助「尾形亀之助詩選」 宮柊二 「山西省 (抄)」 石原吉郎 「沈黙と失語」 平井弘 「森のはなし」
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梅﨑実奈・選『詩のようなもの』
¥3,850
紀伊國屋書店新宿本店特製、文芸所担当梅﨑実奈さん選のスターターキット『詩のようなもの』。 ブックジャケットと作品リフィル9篇、選者梅﨑実奈さんの解説入り。 □収録作品リフィル 宮沢賢治 やまなし 太宰治 駆込み訴え 太宰治 HUMAN LOST 梶井基次郎 桜の樹の下で 林芙美子 美しい犬 江戸川乱歩 木馬は踊る 萩原朔太郎 猫町 泉鏡花 外科医 小山清 老人と鳩
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「東洋城百句(片上長閑・撰)」松根東洋城
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「東洋城百句(片上長閑・撰)」松根東洋城 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 俳人・松根東洋城。彼は人生修業としての俳諧を掲げ、芭蕉を尊び、俳誌『澁柿』 を主宰、子規とも虚子とも異なる有季定型の道を歩んだ。その句には、絢爛たる部分と深い闇、栄光と汚辱、快楽と痛苦、ありとあらゆるコントラストが烈しく横溢している。道場とさえ呼ばれる厳格な句会を開くほどにまで、彼を俳句に執せしめたものは一体何であったか。生前は一冊の句集をも残さなかった東洋城の俳句から、百句を撰した。(36頁・★4.5個)
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「碧梧桐百句(片上長閑・撰)」河東 碧梧桐
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「碧梧桐百句(片上長閑・撰)」河東 碧梧桐 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 河東碧梧桐とは誰か。百年の間、この問に充分な答えが出たとは言い難い。俳人碧梧桐、「俳句」の破壊者碧梧桐、 敗北者碧梧桐、革新者碧梧桐。どれも碧梧桐である。彼の人生と俳句は、捉えどころのないものとして、半ば腫れ物に触るかのような扱いを受けてきた。そこに一貫したものは何であったか。遺された句から、我々の目の前に、 動き続ける影のように生き生きとした碧梧桐の姿が蘇る。(40頁・★5個)
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「町の踊り場」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「町の踊り場」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 1933年3月「経済往来」掲載。前年8月に金沢にいる姉が死去し、その葬儀のために帰省した体験を描いたものです。本作が川端康成や室生犀星に高く評価されたことで、秋聲晩年の復活へと繋がりました。姉の家を抜けだして鮎の魚田を求めたり、裏町のダンスホールに立ち寄ったりする奔放な語り手の行動から、満洲事変後の戦争に向かってゆく時代の世相や、古い文化と新しい文化が交錯する金沢の街が鮮やかに浮かび上がる秋聲珠玉の短篇。(24頁・★3個)
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「私(わたくし)」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「私(わたくし)」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 日露戦争下のある晩、日本軍が遼陽を攻め落としたことを告げる号外が街を駆け抜けた。「お国の勝利」の喜びは人々を賑やかに満たしていく。ただ一人、私だけを残し……。戦勝に沸く華やかな国民の姿と、その裏に確かに存在した無数の犠牲者の姿が、名もなき「私」の眼を通して密やかに浮かび上がる。飾らない現実を切り取ることで人生が鮮やかに活写される、秋声文学の魅力を今に伝える掌篇。(8頁・★1個)
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「痛み」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「痛み」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 職業婦人である松枝は、派手好きで情の薄い最初の結婚相手と別れ、二度目の夫と新生活を送っている。しかし再婚した夫は嫉妬深く、執着心が強いうえに精神も非常に不安定で、松枝はたびたび酷い暴力をふるわれていた。理不尽な暴力から逃れるために練った計画により、夫の態度は改善へと向かうが、おとなしくなった夫に松枝は次第に物足りなさを感じはじめる……。倒錯的でいびつな夫婦の関係性を描いた秋声異色の短篇。(20頁・★2.5個)
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「感傷的の事」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「感傷的の事」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 家郷から離れて暮らしていた「私」は、十年振りに母の元を訪れる決心をする。それほどまでに時が空いてしまったのに大した理由はなく、ただ母の甘さへの反感が足を遠ざけさせていたのであった。郷里への汽車に乗った「私」は、その道すがら過去を振り返り、いかに自分が母を顧みて来なかったかに気付いてゆき、そして母と再会を果たすが……。感情の疎隔と時の流れの残酷さ、過去への悔恨が痛みのように刻み付けられた自伝的一篇。(24頁・★3個)
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「余震の一夜」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「余震の一夜」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 関東を襲った未曾有の地震の際に「私」は家族のそばにいなかったことを妻に恨めしく思われていた。ある夜、強い余震を感じて戸外へ出ると、いまにも倒れそうな不安定なわが家が目に入る。しかし家を離れる決断もできず、安住を得られない一家の頭をよぎるのは、災害を生き延びた老婆たちのたくましい姿であった。作者自身の体験を元にして、過ぎ去ってもなお人心を揺るがし続ける関東大震災直後の一夜を切り取った短篇。(24頁・★3個)
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「風呂桶」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「風呂桶」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 年老いてゆく自身を憂い、四季折々の自然や成長めざましい子どもたちにさえ、自身の残り少ない寿命を連想してしまう津島。古くなった風呂桶を買い換えるに際して、何でもないことから生じた妻との喧嘩の中で、不意に芽生えた暴力性に亡き父親の面影を見る。人生の下り坂にさしかかった一人の男が直面するある日の出来事を通して、いずれ誰にでも訪れる「老い」という問題が恬淡と描かれた秋声「心境小説」の代表的短篇。(12頁・★1.5個)
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「和解」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「和解」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) O—先生を崇拝していたK—と、尊敬しながらも対等に接し続けた「私」。先生の死後、二人は価値観の相違から決別してしまう。それから三十年、K—の弟が「私」のアパートを訪れたことから二人の運命は再び交差し始める。最初は顔を合わせることさえ躊躇していた「私」だったが、やがて共に先生の話をするまでにK—との関係が修繕していく。果たして二人は和解することが出来たのか。兄弟子である泉鏡花との確執を経て書かれた秋声の名作短篇。(36頁・★4.5個)
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「勲章」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「勲章」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 分相応な結婚を望んで惣一に嫁いだかな子だったが、幸福なはずの新生活は想像とは全く違っていた。吝嗇な義父に迫られたことで同居に耐えられなくなった彼女は、独立して夫婦二人で暮らすことを決めるも、博打に明け暮れる夫に毎日の苦労は絶えず、周囲からは離婚をすすめられるが……。戦時下の東京を舞台に庶民の夫婦のなし崩しの生を描いた秋声後期の好短篇。(28頁・★3.5個)
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「喰われた芸術」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「喰われた芸術」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 「六月の或日、ふと思い立って、彼は久しぶりでK—先生の未亡人を郊外のその家に訪ねて見た。」——尾崎紅葉没後、秋声が困窮する紅葉遺族を見かねて菊池寛と共に中央公論社から『尾崎紅葉全集』を出版した経緯を描いた生涯最後の短篇。同門たちとの別れやその遺族との交流を残された者の視点で描き出し、紅葉門の兄弟子である泉鏡花との「K—先生の芸術」をかけた因縁話とも読める。(28頁・★3.5個)
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「蜘蛛の糸」芥川龍之介
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「蜘蛛の糸」芥川龍之介 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 極楽の蓮池のふちを散歩していた御釈迦様は、水晶のような池の水の底から真下にある地獄の底を垣間見た。そこには?陀多という男が蠢いていた。この男は悪党だったが、たった一ついいことをしていた。小さな蜘蛛の命を助けたのだ。その報いに地獄から救い出してやろうとしたお釈迦様は、極楽の蜘蛛の糸を手に取り、地獄の底にそっと下ろしたのだが……児童文学の名篇として歴代数多の教科書にも掲載された芥川文学屈指の寓話。(12頁・★1.5個)
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「もくねじ」海野十三
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「もくねじ」海野十三 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 〈大東亜戦争〉の〈国際放送機〉に使われることを夢見ていた「もくねじ」だったが、検査で欠陥が見つかってしまう。しかし、不良品に分別され嘆き悲しんでいた「もくねじ」にもやがて幸運が訪れる。話に夢中の若い工員によってよく確かめられないまま放送機に装着されてしまったのだ。ところが現場に到着したところで再び不運に見舞われ……戦時下における忠誠心と運命の皮肉に翻弄される様を「もくねじ」に託して描く異色作。(24頁・★3個)
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「巡査のいる風景」中島敦
¥330
父の転勤により青春期のほとんどを過ごした植民地・朝鮮の町を舞台にした一九二三年、作者二十歳の時の作品。朝鮮人の巡査を語り手として、すさみきった厳冬の街の風景のなかに、日本人と朝鮮人のいびつな関係、自らのアイデンティティに悩む巡査の内面と、署長と口論をしたかどで解雇される非運を描く。とりわけ東京で夫を亡くした街娼が、客から関東大震災の朝鮮人大虐殺の話を聞き、取り乱して逮捕される場面が生々しい。
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「尾形亀之助詩選」尾形亀之助
¥330
「大きな戦争」が迫るなか、「なにもしない」生活を、華やかな技巧とはほど遠い詩行に写し取った亀之助。「最も小額の費用で生活して、それ以上に労役せぬこと??このことは、正しくないと君の言う現在の社会は、君が余分に費ひやした労力がそのまゝ君達から彼等と呼ばれる者のためになることにもあてはまる筈だ。」……〈彼等=社会の上位で搾取する者たち〉への抵抗を貫き、自ら餓死に近い死を選んだ伝説の詩人のエッセンスがここに!
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「山西省 (抄)」宮柊二
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「山西省 (抄)」宮柊二 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 戦後を代表する歌人・宮柊二の第二歌集『山西省』は、日中戦争での自身の従軍体験を記録した戦争文学の名作。宮はその後記にこう記す。「本集の作品は、主として中国北部大陸に、それも津波のやうな山脈の重畳にばかり戦つて来た無名の、それは歌人でもなく思想人でも無かつた一人の補充兵が、例へて言へば丁度、魚が水面に??ふやうにして記した感慨の断片の蒐積に過ぎない。」……だからこそ、いま読まれるべき作品集!(20頁・★2.5個)
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「沈黙と失語」石原吉郎
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「沈黙と失語」石原吉郎 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) シベリアで八年に及ぶ収容所生活を送った詩人が、壮絶な体験から〈沈黙〉と〈失語〉について深い思索を巡らす。静寂が同時に轟音とも感じられるシベリア密林。一日は無限に長く一年は驚くほど短い。異常なものが徐々に日常的なものへ還元されて行くという異常のなか、平均化され無個性化されるほどに〈平和〉は訪れる。「言葉がむなしいのではない。言葉の主体がすでにむなしいのである」詩人の思考はまさに現代日本に生きる我々の胸をえぐる。(28頁・★3.5個)
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「森のはなし」平井弘
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「森のはなし」平井弘 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 「どこのがれきの隙間にもいへることだが痩せたものならとほれる」「根つからのものとはおもひたくないがまあ振り上げたほうが利き腕」……一九六一年の第一歌集刊行以来、歌集四作と寡作ながら、眼前する世界、我々が生きる社会に実際に起こっている〈何か〉を、〈それ〉とは言わない独特な語り口で描いてきた歌人が、〈そのとき〉の到来を予感させながら、〈いま〉を詠む。平井短歌の特徴である不穏さと批評性の高さを濃密に内包した連作!(20頁・★2.5個)
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「カラスの味」太田靖久
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「カラスの味」太田靖久 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 担任の女性教師、大垣先生に「カラス」というあだ名をつけられたおかげで、わたしは暗い中学生活を送った。活動的だががさつな性格の先生がわたしは嫌いだった。地元から離れた高校に進んでようやくしがらみから自由になったわたしは、ある日、恩師のお葬式に出るという父親に付き添って福岡を訪れる。そして父の友人が営むジビエレストランで初めて食べたカラスの肉に、なぜか大垣先生を思った??人生の複雑な味を巧妙に描く短篇。(12頁・★1.5個)
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「短いトンネルの先に」太田靖久
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「短いトンネルの先に」太田靖久 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 大雨が降った翌日、小説家はコーヒーの粉を買いにぶらりと散歩に出た。桜並木の先の古い小学校の佇まいに、ふと郷里で通った小学校を思い出す。短いトンネルの先その小学校はあった。喫茶店の本棚で幸田文の『父・こんなこと』を読んでいるうちに創作の刺激を受けた小説家は、興奮醒めやらぬままでたらめに町を歩く。そこで見つけたトンネルの先には……短い紙幅のなかに、複雑に絡み合う小説家の生活と創作の関係を描いた短篇!(12頁・★1.5個)