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【重版中:11月25日以降の発送になります】人は考えたとおりの人間になる
¥1,540
ジェームズ・アレン著/栁平彬訳 「原因と結果の法則」の邦題で知られる世界的ベストセラーを原典に忠実に完訳。誰の心にも寄り添い、語りかける言葉。100年の風雪に耐え読み継がれた古典が持つ言葉の輝き。こんなジェームズ・アレンを待っていた! ジェームズ・アレン(著) 1864年、イングランド中部レスターに生まれる。家業は靴下編み工場だったが、15歳のとき渡米した父親が亡くなり、学校を退学して自らも靴下編み工場で働く。17歳のときに父親の蔵書だったシェークスピアに没頭。その後、労働以外の時間をすべて読書にあて、エマーソンやトルストイを読みふける生活を続けた。25歳の頃、故郷のレスターからロンドンに移り、個人付き秘書として働きながら、執筆活動を始める。1902年、雑誌「The Light of Reason」を立ち上げ、その編集にあたるのを機に執筆に専念。29歳でリリーと結婚。ロンドンからイルフラクームに居を移し、生涯ここで暮らすことになる。1912年に48歳で亡くなるまで、本書をはじめ19冊の著書を刊行。後の世界に広範な読者をもつ。
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優雅な生活が最高の復讐である
¥2,200
文庫判上製 縦156mm 横113mm 248ページ 【紹介】 1920年代のフランスに信じ難いほど素敵な生活を営むアメリカ人夫婦がいた。 ジェラルド・マーフィとサラ、二人はパリからアンティーブへ生活の舞台を移し、近郊に住むアーティストや作家、たとえばピカソ、レジェ、コール・ポーター、ヘミングウェイ、フィッツジェラルドとゼルダ夫妻など時代を画する才能をもてなし、その創作活動に多大な影響を与えた。そしてマーフィ自身も画家だった。活動期間はたった8年間であったが、わずかな、しかし素晴らしい作品がMoMAに遺されている。 本書はこのマーフィ夫妻の生活を見事に掬い上げ、ノンフィクションの分野に金字塔を立てたカルヴィン・トムキンズのテキストに、70点近くの家族アルバムとジェラルドの絵画を加えた。 雑誌「ニューヨーカー」初出から60年を経て放つ歴史的名著の決定版! 【著者プロフィール】 カルヴィン・トムキンズ(著/文) 1925年、ニュー・ジャージー州生まれ。48年、プリンストン大学卒業。雑誌「ニューヨーカー」のスタッフ・ライターとして活躍し、主にアート関係の文章を手がける。“カルチャー・シーン通”の異名を持ち、本書の他にも『マルセル・デュシャン』、『花嫁と独身者たち』、『ザ・シーン――ポスト・モダン・アート』などの著書がある。 青山 南 (翻訳) 1949年、福島県生まれ。翻訳家、エッセイスト。訳書に、フィッツジェラルド『ゼルダ・フィッツジェラルド全作品』(共訳)、ケルアック『オン・ザ・ロード』、ディディオン『ベツレヘムに向け、身を屈めて』、ロス『ゴースト・ライター』など多数。著書に、『南の話』、『アメリカ短編小説興亡史』など多数。
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これは水です
¥1,540
デヴィド・フォスター・ウォレス著/阿部重夫訳 夭逝した天才作家が若者たちへ遺した生涯一度切りのスピーチ。スティーブ・ジョブズを凌いで全米第一位に選ばれた珠玉のメッセージ。 文庫判(154ミリ×110ミリ)厚さ15ミリ/重量200グラム
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インタビュー大全:相手の心を開くための14章
¥2,200
インタビュー大全:相手の心を開くための14章 大塚 明子 (著) ISBN:9784803804287 Cコード:C0037 定価:¥2,200(税込) 発売日:2024.2.12 雑誌やWebの記事などさまざまなメディアで長年インタビュアーとして活躍してきた著者が、これまで約2000人に行ったインタビューから得たデータを分析。「人から自然に話を引き出すために必須なストラテジー(戦略)」を体系化した最強の〈インタビュー教本〉の登場です。 本書は多数のイラストとチャート図を使い、読みやすく、わかりやすいページ構成になっています。また「インタビュー」だけでなく、広く「コミュニケーション」のテキストとしても使えるよう”練習問題”を各章に用意しました。コラム「インタビュー裏話」も添えて、インタビューにまつわる理論と実践と学習のすべてが詰まった一冊です。 目次 【理論編】 第1章 「聞く」プロはどうしているか 第2章 「聞く」前にすること 【実践編】 第3章 信頼を獲得する 第4章 スピーチレベルの「ダウンシフト」 第5章 共感的理解 第6章 あいづち 第7章 中途終了型発話 第8章 「常套句」「一般論」の回避 第9章 「質問上手」になる 第10章 あえて反論する 第11章 インタビュアーの「自己開示」 【番外編】 第12章 話し方・ふるまいを見直す 第13章 インタビュー記事を書く 第14章 オンライン・インタビューのコツ “WORK”(練習問題):15編 コラム「インタビュー裏話」:14編 著者プロフィール 大塚 明子(著) 東京女子大学卒業後、新聞社、市場調査会社、コンサルティング会社勤務を経てフリーランスに。およそ30年にわたり雑誌のディレクター兼ライターとして主にインタビューによる記事制作に携わる。メディアの仕事をしながら大学院で日本語学を学び、インタビュアーのストラテジーを研究。日本語教師も経験。現在、専修大学国際コミュニケーション学部非常勤講師。
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宮沢賢治 短篇アンソロジー 岡田基生 編「イーハトーヴ ―― 未完のプロジェクト」
¥1,980
宮沢賢治 短篇アンソロジー 岡田基生 編 イーハトーヴ ―― 未完のプロジェクト 代官山 蔦屋書店人文コンシェルジュ岡田さんによる宮沢賢治セレクション『イーハトーヴ ―― 未完のプロジェクト』(204頁・★25.5個) 【収録作品】 「竜と詩人」 「イギリス海岸」 「イーハトーボ農学校の春」 「農民芸術概論綱要」 「ポラーノの広場(上)」 「ポラーノの広場(中)」 「ポラーノの広場(下)」
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作品リフィルセット「徳田秋声 短篇アンソロジー 余震の一夜・和解 他六篇」
¥2,200
【徳田秋声 短篇アンソロジー】 大木志門・篇 余震の一夜・和解 他六篇 収録作品 「私」 「痛み」 「感傷的の事」 「余震の一夜」 「風呂桶」 「和解」 「勲章」 「喰われた芸術」
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作品リフィルセット 梅﨑実奈 選「そのときがきたら」
¥1,980
【ポケットアンソロジー 作品リフィルセット】 梅﨑実奈 選 そのときがきたら 収録作品 芥川龍之介「蜘蛛の糸」 海野十三 「もくねじ」 中島敦 「巡査のいる風景」 尾形亀之助「尾形亀之助詩選」 宮柊二 「山西省 (抄)」 石原吉郎 「沈黙と失語」 平井弘 「森のはなし」
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梅﨑実奈・選『詩のようなもの』
¥3,850
紀伊國屋書店新宿本店特製、文芸所担当梅﨑実奈さん選のスターターキット『詩のようなもの』。 ブックジャケットと作品リフィル9篇、選者梅﨑実奈さんの解説入り。 □収録作品リフィル 宮沢賢治 やまなし 太宰治 駆込み訴え 太宰治 HUMAN LOST 梶井基次郎 桜の樹の下で 林芙美子 美しい犬 江戸川乱歩 木馬は踊る 萩原朔太郎 猫町 泉鏡花 外科医 小山清 老人と鳩
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懐郷
¥3,080
部落の中の様々な権力関係、先祖代々の恨み、階級、ジェンダー、そして深刻な家庭内暴力……台湾原住民族に対して与えられがちな〈ユートピア〉的なイメージを打ち破り、タイヤル族のひとりの女性、懐湘の一生を通して、原住民の山地社会における生活の実相を初めてあからさまにした長編小説。 目次 序 稜線上のタイワントドマツ 親愛なる日本の読者のみなさまへ 関連地図ほか 凡例 秘密基地 清流園の花 結婚 山の生活 山を下りる 逃げる 俗世を生きる 家庭の夢 『懐郷』——タイヤル女性懐湘はどう生きたか 魚住悦子
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「東洋城百句(片上長閑・撰)」松根東洋城
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「東洋城百句(片上長閑・撰)」松根東洋城 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 俳人・松根東洋城。彼は人生修業としての俳諧を掲げ、芭蕉を尊び、俳誌『澁柿』 を主宰、子規とも虚子とも異なる有季定型の道を歩んだ。その句には、絢爛たる部分と深い闇、栄光と汚辱、快楽と痛苦、ありとあらゆるコントラストが烈しく横溢している。道場とさえ呼ばれる厳格な句会を開くほどにまで、彼を俳句に執せしめたものは一体何であったか。生前は一冊の句集をも残さなかった東洋城の俳句から、百句を撰した。(36頁・★4.5個)
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「碧梧桐百句(片上長閑・撰)」河東 碧梧桐
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「碧梧桐百句(片上長閑・撰)」河東 碧梧桐 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 河東碧梧桐とは誰か。百年の間、この問に充分な答えが出たとは言い難い。俳人碧梧桐、「俳句」の破壊者碧梧桐、 敗北者碧梧桐、革新者碧梧桐。どれも碧梧桐である。彼の人生と俳句は、捉えどころのないものとして、半ば腫れ物に触るかのような扱いを受けてきた。そこに一貫したものは何であったか。遺された句から、我々の目の前に、 動き続ける影のように生き生きとした碧梧桐の姿が蘇る。(40頁・★5個)
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「町の踊り場」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「町の踊り場」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 1933年3月「経済往来」掲載。前年8月に金沢にいる姉が死去し、その葬儀のために帰省した体験を描いたものです。本作が川端康成や室生犀星に高く評価されたことで、秋聲晩年の復活へと繋がりました。姉の家を抜けだして鮎の魚田を求めたり、裏町のダンスホールに立ち寄ったりする奔放な語り手の行動から、満洲事変後の戦争に向かってゆく時代の世相や、古い文化と新しい文化が交錯する金沢の街が鮮やかに浮かび上がる秋聲珠玉の短篇。(24頁・★3個)
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「私(わたくし)」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「私(わたくし)」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 日露戦争下のある晩、日本軍が遼陽を攻め落としたことを告げる号外が街を駆け抜けた。「お国の勝利」の喜びは人々を賑やかに満たしていく。ただ一人、私だけを残し……。戦勝に沸く華やかな国民の姿と、その裏に確かに存在した無数の犠牲者の姿が、名もなき「私」の眼を通して密やかに浮かび上がる。飾らない現実を切り取ることで人生が鮮やかに活写される、秋声文学の魅力を今に伝える掌篇。(8頁・★1個)
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「痛み」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「痛み」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 職業婦人である松枝は、派手好きで情の薄い最初の結婚相手と別れ、二度目の夫と新生活を送っている。しかし再婚した夫は嫉妬深く、執着心が強いうえに精神も非常に不安定で、松枝はたびたび酷い暴力をふるわれていた。理不尽な暴力から逃れるために練った計画により、夫の態度は改善へと向かうが、おとなしくなった夫に松枝は次第に物足りなさを感じはじめる……。倒錯的でいびつな夫婦の関係性を描いた秋声異色の短篇。(20頁・★2.5個)
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「感傷的の事」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「感傷的の事」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 家郷から離れて暮らしていた「私」は、十年振りに母の元を訪れる決心をする。それほどまでに時が空いてしまったのに大した理由はなく、ただ母の甘さへの反感が足を遠ざけさせていたのであった。郷里への汽車に乗った「私」は、その道すがら過去を振り返り、いかに自分が母を顧みて来なかったかに気付いてゆき、そして母と再会を果たすが……。感情の疎隔と時の流れの残酷さ、過去への悔恨が痛みのように刻み付けられた自伝的一篇。(24頁・★3個)
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「余震の一夜」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「余震の一夜」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 関東を襲った未曾有の地震の際に「私」は家族のそばにいなかったことを妻に恨めしく思われていた。ある夜、強い余震を感じて戸外へ出ると、いまにも倒れそうな不安定なわが家が目に入る。しかし家を離れる決断もできず、安住を得られない一家の頭をよぎるのは、災害を生き延びた老婆たちのたくましい姿であった。作者自身の体験を元にして、過ぎ去ってもなお人心を揺るがし続ける関東大震災直後の一夜を切り取った短篇。(24頁・★3個)
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「風呂桶」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「風呂桶」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 年老いてゆく自身を憂い、四季折々の自然や成長めざましい子どもたちにさえ、自身の残り少ない寿命を連想してしまう津島。古くなった風呂桶を買い換えるに際して、何でもないことから生じた妻との喧嘩の中で、不意に芽生えた暴力性に亡き父親の面影を見る。人生の下り坂にさしかかった一人の男が直面するある日の出来事を通して、いずれ誰にでも訪れる「老い」という問題が恬淡と描かれた秋声「心境小説」の代表的短篇。(12頁・★1.5個)
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「和解」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「和解」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) O—先生を崇拝していたK—と、尊敬しながらも対等に接し続けた「私」。先生の死後、二人は価値観の相違から決別してしまう。それから三十年、K—の弟が「私」のアパートを訪れたことから二人の運命は再び交差し始める。最初は顔を合わせることさえ躊躇していた「私」だったが、やがて共に先生の話をするまでにK—との関係が修繕していく。果たして二人は和解することが出来たのか。兄弟子である泉鏡花との確執を経て書かれた秋声の名作短篇。(36頁・★4.5個)
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「勲章」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「勲章」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 分相応な結婚を望んで惣一に嫁いだかな子だったが、幸福なはずの新生活は想像とは全く違っていた。吝嗇な義父に迫られたことで同居に耐えられなくなった彼女は、独立して夫婦二人で暮らすことを決めるも、博打に明け暮れる夫に毎日の苦労は絶えず、周囲からは離婚をすすめられるが……。戦時下の東京を舞台に庶民の夫婦のなし崩しの生を描いた秋声後期の好短篇。(28頁・★3.5個)
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「喰われた芸術」徳田秋声
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「喰われた芸術」徳田秋声 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 「六月の或日、ふと思い立って、彼は久しぶりでK—先生の未亡人を郊外のその家に訪ねて見た。」——尾崎紅葉没後、秋声が困窮する紅葉遺族を見かねて菊池寛と共に中央公論社から『尾崎紅葉全集』を出版した経緯を描いた生涯最後の短篇。同門たちとの別れやその遺族との交流を残された者の視点で描き出し、紅葉門の兄弟子である泉鏡花との「K—先生の芸術」をかけた因縁話とも読める。(28頁・★3.5個)
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「蜘蛛の糸」芥川龍之介
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「蜘蛛の糸」芥川龍之介 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 極楽の蓮池のふちを散歩していた御釈迦様は、水晶のような池の水の底から真下にある地獄の底を垣間見た。そこには?陀多という男が蠢いていた。この男は悪党だったが、たった一ついいことをしていた。小さな蜘蛛の命を助けたのだ。その報いに地獄から救い出してやろうとしたお釈迦様は、極楽の蜘蛛の糸を手に取り、地獄の底にそっと下ろしたのだが……児童文学の名篇として歴代数多の教科書にも掲載された芥川文学屈指の寓話。(12頁・★1.5個)
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「もくねじ」海野十三
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「もくねじ」海野十三 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 〈大東亜戦争〉の〈国際放送機〉に使われることを夢見ていた「もくねじ」だったが、検査で欠陥が見つかってしまう。しかし、不良品に分別され嘆き悲しんでいた「もくねじ」にもやがて幸運が訪れる。話に夢中の若い工員によってよく確かめられないまま放送機に装着されてしまったのだ。ところが現場に到着したところで再び不運に見舞われ……戦時下における忠誠心と運命の皮肉に翻弄される様を「もくねじ」に託して描く異色作。(24頁・★3個)
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「巡査のいる風景」中島敦
¥330
父の転勤により青春期のほとんどを過ごした植民地・朝鮮の町を舞台にした一九二三年、作者二十歳の時の作品。朝鮮人の巡査を語り手として、すさみきった厳冬の街の風景のなかに、日本人と朝鮮人のいびつな関係、自らのアイデンティティに悩む巡査の内面と、署長と口論をしたかどで解雇される非運を描く。とりわけ東京で夫を亡くした街娼が、客から関東大震災の朝鮮人大虐殺の話を聞き、取り乱して逮捕される場面が生々しい。
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「尾形亀之助詩選」尾形亀之助
¥330
「大きな戦争」が迫るなか、「なにもしない」生活を、華やかな技巧とはほど遠い詩行に写し取った亀之助。「最も小額の費用で生活して、それ以上に労役せぬこと??このことは、正しくないと君の言う現在の社会は、君が余分に費ひやした労力がそのまゝ君達から彼等と呼ばれる者のためになることにもあてはまる筈だ。」……〈彼等=社会の上位で搾取する者たち〉への抵抗を貫き、自ら餓死に近い死を選んだ伝説の詩人のエッセンスがここに!