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吉田篤弘キット「十字路のあるところ」
¥3,850
自選短編アンソロジー「十字路のあるところ」とクラフト・エヴィング商會デザインブックジャケットのセット。セット販売価格商品。 〇自選短編アンソロジー「十字路のあるところ」 短編小説作品リフィル7編+ライナーノーツ1編を収録。 【収録作品】 「ライナーノーツ 十字路のあるところ」 「針がとぶ」 「マリオ・コーヒー年代記」 「水晶萬年筆」 「海の床屋」 「永き水曜日の休息」 「黒砂糖」 「明日、世界が終わるとしたら」 各話あらすじ↓ https://tabatashoten.thebase.in/p/00006
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作品リフィルセット 吉田篤弘自選短篇アンソロジー「十字路のあるところ」
¥1,980
自選短編小説作品リフィル7編+ライナーノーツ1編を収録。 【収録作品】 「ライナーノーツ 十字路のあるところ」 「針がとぶ」 「マリオ・コーヒー年代記」 「水晶萬年筆」 「海の床屋」 「永き水曜日の休息」 「黒砂糖」 「明日、世界が終わるとしたら」 各話あらすじ↓ https://tabatashoten.thebase.in/p/00006
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「流れるプール」太田靖久
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「流れるプール」太田靖久 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 夏休みの最後に「僕」の家族は母の故郷の新潟に引越すことになっているが、夏休みに入ってから母は時折帰ってこなくなったし、家では昼間でも寝ていることが多かった。そんなある日、父と妹と父の友人とで車に乗って動物園とプールに行った。なぜその人が一緒か分からなかったが、彼はとても親切だった。そして引越しの日、後からくるという父に見送られて、僕と妹と母は新幹線に乗った……僕は知っていた。父がもう来ないことを。(12頁・★1.5個)
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「嘘の顛末」太田靖久
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「嘘の顛末」太田靖久 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 友達同士で入ったコンビニで空のポケットをまさぐり、お年玉を落としたと嘘をついたのは小学校五年の時。その嘘に付き合ってお金を探してくれた弓香は、なんと自動販売機の下から五百円玉を見つけたのだ。中学に進み髪を染めパーマをかけるようになった弓香とは疎遠になってしまったが、本当にあの五百円玉は落ちていたのだろうかという疑問は拭えなかった……時の流れの容赦なさに、イノセンスの苦味と尊さを感じさせる名短篇。(12頁・★1.5個)
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「卵焼きかわいそう」小島なお《短歌アンソロジー あこがれ》
¥330
《短歌アンソロジーあこがれ》 「卵焼きかわいそう」小島なお 私にとってあこがれの対象は案外みじかなところにある。年末の電車内で聞こえた会話の「明太子、送っておいたから」という台詞や、壊れた掃除機を解体して部品ひとつから組み立てた義弟や、風呂場の電球カバーが突然勢よく外れたことを心霊現象として語る友人。遠いところにあるものは、遠すぎて感想が浮かばない。それよりも何でもない感じでそのへんに転がっているものの方が、じつは何でもなくて、かなわないな、と思う。(著者より)(20頁・★2.5個)
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「笑えば翼ごと動く」初谷むい《短歌アンソロジー あこがれ》
¥330
《短歌アンソロジーあこがれ》 「笑えば翼ごと動く」初谷むい あなたはある日、天使になった。なんてことないけれど、「ぼく」にとって大切だった「あなた」とのゆるくしあわせな日々は、「あなた」の天使化によってあっけなく終わる。「あなた」が遠くに行ってしまう予感のなかで残される「ぼく」はなにを思うのか。だれかを愛すること、そして失うことについて短歌という短い詩の中で考え二〇首連作です。「ゆるい約束を重ねてゆるい約束をほどいて天使は溶けるみたいに笑う」。(著者より)(12頁・★1.5個)
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「夢と胸筋」東直子《短歌アンソロジー あこがれ》
¥330
《短歌アンソロジーあこがれ》 「夢と胸筋」東直子 ドキュメンタリーの映像を観るのがとても好きです。劇的なものも、極く日常的なものも、どんなものでも興味深いです。こんなところで、こんな人が、こんなことを思って、こんなことをしている。そんな面白さを、短歌連作で群像劇のように構成できたらと思いながら編みました。どこかの、誰かの、ある一瞬。長い時間の果てであり、遠い未来への起点でもあり。生きている偶然と奇跡を思い、浮遊する言葉をただ一つの身体で模索しました。(著者より)(20頁・★2.5個)
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「黒百合」平岡直子《短歌アンソロジー あこがれ》
¥330
《短歌アンソロジーあこがれ》 「黒百合」平岡直子 「あこがれ」というテーマを知らされたときにすこし息を呑むような気持ちになったのは、わたしにとって短歌をつくること自体がその感情と不可分だからだ。そのせいか、今回の制作はかえってわたしのなかにひとりの人間の具体的なフォルムを浮き上がらせた。憧れとは、他人の歌に対する「どうしてこんな歌が存在するんだろう」という驚愕であり、ときに他人に対する「どうしてこんな人間が存在するんだろう」という驚愕なのだと思う。(著者より)(12頁・★1.5個)
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「宝石」山崎聡子《短歌アンソロジー あこがれ》
¥330
《短歌アンソロジーあこがれ》 「宝石」山崎聡子 子供のころ、絵本の『幸福の王子』の挿絵の、すべてを分け与えてしまって灰色になった王子の像が怖かった。眼窩は黒っぽく落ちくぼんで、その足元には息も絶え絶えのツバメがうっとりと目を閉じた姿で横たわっている。「王子とツバメは永遠に幸せになりました」と結ばれていたけれど、私はそれを疑うより前に、その永遠を自分が生涯あじわうことがないことの理不尽にほとんど焦燥していたのだ。(著者より)(12頁・★1.5個)
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「空っぽの花器」岡本真帆
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 岡本真帆「空っぽの花器」 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 繋いでいた手を放して、私は一人になった。町のラーメン屋。もらった小説。一緒に観に行った映画。傘がなくて笑いながら走った土砂降りの道。思い出は日常の至るところに潜んでいて、その欠片に触れるたび、本当にこれでよかったんだろうかと不安が押し寄せる。だけど選んだことを間違いじゃなかったと思いたい。思えるように生きていきたい。この30首連作は、私のこれまでとこれからを見つめて編んだものです。(24頁・★3個)
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「牛肉とエリンギの炒め物」 水野葵以
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「牛肉とエリンギの炒め物」 水野葵以 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 大好きだったおばあちゃんの死、葬式、そしてそれから……。喪失感と慌ただしい日々を、柔らかな感性と言葉で包むように詠んだ連作短歌。「眠っているだけにも見えたそうじゃないことはみんなの顔でわかった」「感情の到着を待つ泣きたくも泣きたくなくもない炉の前で」生前のおばあちゃんとの思い出を綴った著者初のエッセイ「牛肉とエリンギの炒め物」併録。(28頁・★3.5個)
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「無害老人計画」上坂あゆ美
¥330
SOLD OUT
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「無害老人計画」 上坂あゆ美 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 認知症を患い、周囲に対して攻撃的になる祖父を目の当たりにし将来を案ずる〈わたし〉。「祖父のあの電話以来、自分が認知症になったら、わたしはいつの時代の自分を輝かしいものとして拠り所にするのだろうか、ということをよく考える。」こうして齢三十歳にしてわたしの「無害老人計画」はスタートした──第一歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』で大きな注目を集めた著者によるエッセイと、第一歌集発表後初の連作短歌!(28頁・★3.5個)
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「露月二百句(片上長閑 撰)」 石井露月
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「露月二百句(片上長閑 撰)」 石井露月 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 正岡子規門下に、石井露月という俳人がいた。彼は実力に於いて碧梧桐、虛子、鳴雪らに肩を並べると言われながら、俳壇の中央に身を置くことなく、開業医として郷里秋田に留まり続けた。その句は余戯の域を超えているにもかかわらずあまりに顧みられていない。所謂俳壇史の陰に埋もれた存在として黙殺されがちな、俳人露月。本書では、彼の遺した句から注目すべき作を撰し、季別に配した。(48頁・★6個)
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「息子の長靴」 太田靖久
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「息子の長靴」 太田靖久 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 息子が生まれた日にアメリカに単身赴任した「私」は、世界中に蔓延した未知なる感染症も影響し、なかなか後任が決まらずに二年後にようやく帰国することができた。赴任地で学習した子育てのハウツウも無為のまま更新され、初めて対面するナマの息子。妻の助言を受けつつ、父親は初めて長靴を履いた息子と二人きりで近くの神社まで散歩に行くことに。読後、玄関に置かれた小さな長靴の緑色が鮮やかにまぶたに残る好短篇。(12頁・★1.5個)
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「父の自転車と母の赤い車」太田靖久
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「父の自転車と母の赤い車」 太田靖久 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 〈私〉の父は運転免許がない。かわりにどこに行くにも自転車。その父の愛車に乗せてもらって出かけるのが、私は大好きだった。一方、母は真っ赤な自動車を乗り回して生命保険の営業に……「ポケットアンソロジー」のスタートにあたっての編集部の依頼に応え、「〈乗り物〉をテーマに編んだアンソロジーに、もし自分の短篇を加えるとすれば……」という想定のもと、「季刊 アンソロジスト」創刊号に書き下ろした、味のある短篇小説。(12頁・★1.5個)