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田畑書店公式SHOP
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ブックジャケット(クラフト・エヴィング商會デザイン)
¥1,980
まったく新しい読書体験のはじまり……好きな作家の好きな作品を集めて、あなただけの短篇集をつくってみましょう。別売の「作品リフィル」を、付属の軸棒を使ってこのブックジャケットに綴じます。最大およそ200ページ。作品リフィルには8ページにひとつの★印がついています。合わせて25個までが目安です。さあ、あなたの掌に、豊かに広がる短篇小説の世界を! (付属品:ステンレス軸棒15本、貼ってはがせるコンテンツシール3枚、使い方マニュアル)
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吉田篤弘キット「十字路のあるところ」
¥3,850
自選短編アンソロジー「十字路のあるところ」とクラフト・エヴィング商會デザインブックジャケットのセット。セット販売価格商品。 〇自選短編アンソロジー「十字路のあるところ」 短編小説作品リフィル7編+ライナーノーツ1編を収録。 【収録作品】 「ライナーノーツ 十字路のあるところ」 「針がとぶ」 「マリオ・コーヒー年代記」 「水晶萬年筆」 「海の床屋」 「永き水曜日の休息」 「黒砂糖」 「明日、世界が終わるとしたら」 各話あらすじ↓ https://tabatashoten.thebase.in/p/00006
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作品リフィルセット 吉田篤弘自選短篇アンソロジー「十字路のあるところ」
¥1,980
自選短編小説作品リフィル7編+ライナーノーツ1編を収録。 【収録作品】 「ライナーノーツ 十字路のあるところ」 「針がとぶ」 「マリオ・コーヒー年代記」 「水晶萬年筆」 「海の床屋」 「永き水曜日の休息」 「黒砂糖」 「明日、世界が終わるとしたら」 各話あらすじ↓ https://tabatashoten.thebase.in/p/00006
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太宰治の女たち 木村綾子 撰 【ポケットアンソロジー 作品リフィルセット】
¥3,300
季刊 アンソロジスト 2022 夏季号《木村綾子・選 太宰治の短篇》より 作品リフィル12篇と選者木村綾子さんの解説を収録 【収録作品】 女生徒(上・下) 燈籠 皮膚と心 きりぎりす 千代女 恥 十二月八日 待つ ヴィヨンの妻(上・下) おさん
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後藤明生 松崎元子 選【娘が選ぶ父の短編ベスト5】
¥1,650
季刊 アンソロジスト 2022 春 創刊号《娘が選ぶ父の短編ベスト5》より 作品リフィル6篇と選者松崎元子さんの解説を収録 【収録作品】 疑問符で終る話 道 夢かたり 宝船 しんとく問答(上) しんとく問答(下)
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対訳 厄除け詩集
¥1,650
井伏 鱒二 著 ウィリアム・I・エリオット / 西原 克政 訳 文庫判上製 184ページ 価格 1,500円+税 ISBN 978-4-8038-0418-8 Cコード C0192 2023年 7月10日 発売 【紹介】 「心をくすぐり、心に沁みる、まさにこの時代の厄を祓ってくれる名詩集。――谷川俊太郎」 〝ハナニアラシノタトヘモアルゾ「サヨナラ」ダケガ人生ダ〟の一節であまりにも有名な井伏鱒二の『厄除け詩集』を、没後30年を期して完全英訳。訳者は谷川俊太郎氏の詩訳で知られる名コンビ。詩魂を十全に汲み取った英訳と照らし合わせて読むと、ユーモアとペーソスに満ちた井伏鱒二の詩行が心に沁みわたる。 【著者プロフィール】 井伏 鱒二 (イブセ マスジ)(1898‐1993) 広島県深安郡加茂村(現、福山市加茂町)出身。小説家。本名は井伏満寿二(いぶしますじ)。中学時代より画家を志すが、大学入学時より文学に転向する。『山椒魚』『ジョン万次郎漂流記』(直木賞受賞)『本日休診』『黒い雨』(野間文芸賞)『荻窪風土記』などの小説・随筆で有名。 ウィリアム・I・エリオット (ウィリアム アイ エリオット) (1931‐ ) アメリカ、カンザス州出身。詩人、批評家、翻訳家。谷川俊太郎の詩集64冊の英訳という現在までの膨大なライフワークは岩波書店の電子書籍で読める。1968年から関東ポエトリ・センターを創設し海外と日本の詩人の交流につとめてきた。最新詩集に『DOWSING』 がある。 西原 克政 (ニシハラ カツマサ)(1954‐ ) 岡山県出身。翻訳家。著書に『アメリカのライト・ヴァース』。訳書に『THE SINGING HEART』『えいご・のはらうた』『定本 岩魚』『谷川俊太郎の詩を味わう』などがある。谷川俊太郎の詩集の英訳を現在までのところ7冊同じく岩波書店の電子書籍で刊行。R.H.ブライス『川柳』近刊予定。
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「東京八景」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「東京八景」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 東京で暮らしはじめて十年。自殺未遂、ヒロポン中毒、それから妻の不貞……激動の歳月を経ていま、作家にはようやくその年月を振り返る余裕が生まれた。ペンとインク、原稿用紙を抱えて訪れた伊豆の南の温泉宿で、作家は東京市の大地図を広げる。それはいつか書いてみたいと思っていた小説にとりかかるためだった。その小説とは、「東京八景」。戸塚、本郷、神田、八丁堀、芝、荻窪、武蔵野……地誌に生活史をからめて描いた名篇。(44頁・★5.5個)」
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「美男子と煙草」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「美男子と煙草」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 〝古いもの〟とたたかってきたつもりの文士だが、その〝古いもの〟たちからのいわれなき誹謗に口惜しさのあまり嗚咽する日々だった。そんな折、ある雑誌社から取材の依頼が。上野の地下道に浮浪者を見に行こうというのだ。捨て鉢の気分で向かった現地で出会った四人の少年はみな煙草を吸っていた。文士は彼らに焼鳥をおごるのだが……自己憐憫と道化の入り交じった自意識を、最下層の存在に重ね合わせてシニカルに描く。(16頁・★2個)
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「フォスフォレッスセンス」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「フォスフォレッスセンス」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) この世の現実は夢の連続であり、眠りの中の夢はそのまま現実でもあると考えている「私」は、夢の中にだけ存在する妻をもっている。ある日、締切りに間に合わない原稿を口述でとろうという編集者と、一升瓶を抱えて愛人宅を訪れるが、留守中に上った愛人の部屋で見た写真と花に、夢の中の妻のことばの意味を知るのだった。その花の名は、フォスフォレッセンス……これ自体が口述筆記で書かれたという虚実皮膜に満ちた一篇。(16頁・★2個)
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「貨幣」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「貨幣」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 「私は、七七八五一号の百円紙幣です。あなたの財布の中の百円紙幣をちょっと調べてみて下さいまし。あるいは私はその中に、はいっているかも知れません」 大工さんの手から質屋へ、そして顕微鏡を質草に入れた医学生に連れられて旅に出た百円紙幣は、六年ぶりに東京に戻った……貨幣が女性名詞であることから、百円紙幣の女がたりをもちいて、敗戦色濃くなった日本の庶民の実態、軍人のえげつなさなどを活写した異色短篇。 (16頁・★2個)
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「葉」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「葉」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 「死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。(b中略)これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った」有名な書き出しで短編集『晩年』の冒頭に置かれた初期の作品。祖母への愛着と隠された性の蠢きを描いた「哀蚊」という十九歳で書いた短篇の話、非合法運動に身を投じた経験の一端を垣間見せるフィクションなど、短篇小説の断片、エッセイ、創作メモ、アフォリズムなどを繋ぎ合わせた太宰文学のエッセンス!(28頁・★3.5個)
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「逆行」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「逆行」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 「老人ではなかった。二十五歳を越しただけであった。けれどもやはり老人であった」自殺と心中の未遂を重ね、思想犯として投獄もされた激動の青春を経た自画像を描いた「蝶蝶」。落第が決まっているのに試験を受けに行く「甲斐ない行為」を描きつつ、母校・東京大学の校内を活写した「盗賊」。高等学校時代の放蕩を描いた「決闘」。田舎町を訪れたサーカス団のなか、檻に入れられたエトランゼに性の目覚めを覚えた少年を描く「くろんぼ」の四つの掌編を収める。(28頁・★3.5個)
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「ダス・ゲマイネ(上) 」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「ダス・ゲマイネ(上) 」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 大学で仏文を学ぶ「私」は授業を抜け出して通う小さな甘酒屋で馬場という奇妙奇天烈な風体の男と知り合う。音楽大学に八年もいるという馬場は三鷹の地主の倅で、会うたびに異なった装いで現れ、その潤沢な財布で私を随所の遊びに連れ回した。至る所で虚実皮膜の大風呂敷を広げる馬場は、私を誘って「盗賊」という雑誌をつくろうと企てるが……登場人物に作者の「自己」をさまざま投影させ、終いには作中に「太宰治」まで登場させる遊び心あふれる異色作。(20頁・★2.5個)
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「ダス・ゲマイネ(下) 」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「ダス・ゲマイネ(下) 」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 大学で仏文を学ぶ「私」は授業を抜け出して通う小さな甘酒屋で馬場という奇妙奇天烈な風体の男と知り合う。音楽大学に八年もいるという馬場は三鷹の地主の倅で、会うたびに異なった装いで現れ、その潤沢な財布で私を随所の遊びに連れ回した。至る所で虚実皮膜の大風呂敷を広げる馬場は、私を誘って「盗賊」という雑誌をつくろうと企てるが……登場人物に作者の「自己」をさまざま投影させ、終いには作中に「太宰治」まで登場させる遊び心あふれる異色作。(32頁・★4個)
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「流れるプール」太田靖久
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「流れるプール」太田靖久 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 夏休みの最後に「僕」の家族は母の故郷の新潟に引越すことになっているが、夏休みに入ってから母は時折帰ってこなくなったし、家では昼間でも寝ていることが多かった。そんなある日、父と妹と父の友人とで車に乗って動物園とプールに行った。なぜその人が一緒か分からなかったが、彼はとても親切だった。そして引越しの日、後からくるという父に見送られて、僕と妹と母は新幹線に乗った……僕は知っていた。父がもう来ないことを。(12頁・★1.5個)
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「嘘の顛末」太田靖久
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「嘘の顛末」太田靖久 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 友達同士で入ったコンビニで空のポケットをまさぐり、お年玉を落としたと嘘をついたのは小学校五年の時。その嘘に付き合ってお金を探してくれた弓香は、なんと自動販売機の下から五百円玉を見つけたのだ。中学に進み髪を染めパーマをかけるようになった弓香とは疎遠になってしまったが、本当にあの五百円玉は落ちていたのだろうかという疑問は拭えなかった……時の流れの容赦なさに、イノセンスの苦味と尊さを感じさせる名短篇。(12頁・★1.5個)
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川端康成の話をしようじゃないか
¥1,980
小川洋子 佐伯一麦 著 四六判 184ページ 上製 定価 1,800円+税 ISBN 978-4-8038-0413-3 【紹介】 あまりに哀しく、あまりに美しい(=グロテスク)……こんな川端康成の姿を私たちは知らなかった! 没後半世紀を経て、いまなお読み継がれる川端文学の魅力を二人の作家が語り明かす。長く深く愛読してきた作家ならではの分析と考察は、従来の川端文学の読まれ方をアップデート。五十一回目の命日に贈る「川端康成・讃」 【目次】 対話Ⅰ 川端文学を貫いているもの 川端康成と伊藤初代 川端文学との出会い 「手書き」独特のアナグラム 川端文学のグロテスクさ 「佛界易入 魔界難入」 「死」に魅入られて 対話Ⅱ 『掌の小説』を読む 川端康成の「私」 確かな〝モノ〟の手応え 「長編型」と「短編型」 「負のエネルギー」が作り出すブラックホール 「十六歳の日記」について グロテスクと新しいリアリズム 対話Ⅲ 世界はまだ本当の川端康成を知らない 「雪国抄」が語りかけてくるもの 川端康成は「小説」を書いていなかった!? 『山の音』について。あるいは「純文学」とは何か 川端作品のベストは何? 附 見えないものを見る──「たんぽぽ」小川洋子 遵守された戒律 佐伯一麦 引き返せない迷路 小川洋子 川端再読 佐伯一麦 あとがき 小川洋子/佐伯一麦 【著者プロフィール】 小川 洋子 (オガワ ヨウコ) 1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。 佐伯 一麦 (サエキ カズミ) 1959年、宮城県生まれ。84年、「木を接ぐ」により海燕新人文学賞、91年、「ア・ルース・ボーイ」で三島由紀夫賞、「遠き山に日は落ちて」で木山捷平文学賞、『鉄塔家族』で大佛次郎賞、『山海記』で芸術選奨・文部科学大臣賞文学部門を受賞。ノンフィクションに『アスベストス』、エッセイに『Nさんの机で ものをめぐる文学的自叙伝』などがある。
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台湾原住民文学への扉
¥9,900
A5判 592ページ 上製 定価 9,000円+税 ISBN 978-4-8038-0407-2 【紹介】 1980年代末に民主化運動の波のなかから生まれた台湾原住民文学。漢人、そして日本人からの支配によって歪められてきた原住民の悲しみと秘められた豊かさに真正面から向き合い、90年代はじめから30年追い続けてきたこの分野の第一人者が、これまでの研究成果をまとめた本邦初の台湾原住民文学研究書! 【目次】 台湾および台湾原住民族関係地図 凡例 はじめに Ⅰ ふたつの物語──「サヨンの鐘」と「義人呉鳳」 第一章 「サヨンの鐘」物語の生成と流布過程 第二章 日本から逆輸入された『サヨンの鐘』の物語 ──中央舞台の台湾上演と呉漫沙の『サヨンの鐘』 第三章 物語の終焉──映画と教科書の「サヨンの鐘」 第四章 各種『サヨンの鐘』の検討──劇本・小説二冊・シナリオ・教科書 各種『サヨンの鐘』対照表 第五章 連結する帝国の物語と「届かない」帝国の物語──呉鳳伝説・霧社事件・『サヨンの鐘』の検証 「サヨンの鐘」関係文献について 【参考資料一】「サヨンの鐘」関連地図 【参考資料二】「サヨンの鐘」関連記事 一九三八年―一九四三年 【参考資料三】「サヨンの鐘」関連年表 一九一三年―一九四五年 第六章 「義人呉鳳」の誕生地・諸羅県(嘉義)──呉鳳物語の生成 「呉鳳伝説」関係文献について Ⅱ 台湾原住民文学の世界 第一章 台湾原住民文学序説 第二章 台湾原住民文学とはなにか トパス・タナピマ小伝 第三章 日本における台湾原住民文学研究──翻訳・出版と書評を中心に 第四章 台湾原住民文学をめぐる原住民知識人の言説 第五章 「歴史」のなかに生きるための戦略的台湾原住民文学論──孫大川(パァラバン・ダナパン) 著『台湾エスニックマイノリティの文学論 山と海の文学世界』 アタウ・バラフの風刺詩 第六章 台湾原住民文学に描かれた女性像──原住民女性は「可視化」されてきたか 第七章 日本における台湾原住民文学の受容 Ⅲ 台湾原住民文学点描 第一章 霧社からのまなざし 一、霧社事件七〇周年と台湾九二一大地震 /二、埔里からのまなざし / 三、誇り高きセイダッカとタナトゥヌ /四、台湾からの手紙 / 五、『風中緋桜』のテレビドラマ化に期待する /六、「ガヤ」回復への歩み / 七、山部歌津子『蕃人ライサ』に描かれた「ミカの悪夢」 /八、佐藤春夫と台湾原住民族 第二章 山海の世界 一、簇出する海と山の文学 /二、翻訳で読む台湾原住民文学 / 三、「孫大川の台湾原住民文学論」研究 第三章 山地の文学 一、〝台湾原住民文学〟最前線 /二、アワ文化と狩猟生活 / 三、原住民族の近現代史を、「原住民の視点」から明らかに 第四章 海洋の文学 一、大きく姿をあらわすシャマン・ラポガンの海洋文学 / 二、浮かびあがるシャマン・ラポガンの海の文学 第五章 女性たちのまなざし 一、台湾のアイデンティティを問い直す台湾原住民女性文学 / 二、リムイ・アキの『懐郷』を読む 第六章 事件・戦争 一、原住民作家のパタイが描いた琉球人遭難事件 / 二、王幼華著・石其琳訳『土地と霊魂』 /三、『フォルモサに咲く花』の世界 【参考資料四】台湾原住民族関連憲法 【参考資料五】台湾原住民族一六族人口統計表(二〇二二年) 台湾原住民文学年表 一九四五―二〇二二 初出一覧 あとがき 著者プロフィール 下村 作次郎 (シモムラ サクジロウ) (著/文) 1949年和歌山県新宮市生まれ。関西大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現任、天理大学名誉教授。 1980年8月から2年間、中国文化大学交換教授。 2000年9月から半年間、国立成功大学台湾文学研究所客員教授。著書に『文学で読む台湾 支配者・言語・作家たち』(田畑書店、1994年)、『よみがえる台湾文学』(共著、東方書店、1995年)、『台湾文学研究の現在』(共著、緑蔭書房、1999年)、『台湾近現代文学史』(共著、衍文出版、2014年)、『台湾文学の発掘と探究』(田畑書店、2019年)、資料集『日本統治期台湾文学台湾人作家作品』(共編、全五巻・別巻、緑蔭書房、1999年)など。翻訳書に呉錦発編著・監訳『悲情の山地 台湾原住民小説選』(田畑書店、1992年)、『台湾原住民文学選』全9巻(共編訳、草風館、2002年~2009年)、孫大川著『台湾エスニックマイノリティ文学論 山と海の文学世界』(同、2012年)、シャマン・ラポガン著『空の目』(同、2014年)、同『大海に生きる夢 大海浮夢』(同、2017年)、陳芳明著『台湾新文学史』(共訳、上・下、東方書店、2015年)、陳耀昌著『フォルモサに咲く花』(東方書店、2019年)、ワリス・ノカン著『都市残酷』(田畑書店、2022年) 他がある。
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台所と診察室のあいだで
¥1,650
四六判 224ページ 並製 定価 1,500円+税 ISBN 978-4-8038-0412-6 【紹介】 大切なものを遺してくれた父と母、仕事をもつ主婦という同じ立場で心が通いあった義母、そして長年連れ添い最後を看取った夫。開業医としてのキャリアと家庭とのあいだで過ごしてきた日々がいま静かによみがえる……しみじみと心に沁みるエッセイ集! 【プロフィール】 江守 いくよ (エモリ イクヨ) 埼玉県生まれ。医学部卒業後、大学病院、総合病院等に勤務。1992年、杉並区で開業し、2015年まで地域医療に携わる。退職後、早稲田オープンスクールの「エッセイ教室」を受講する。
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波と私たち
¥1,980
四六判 256ページ 上製 定価 1,800円+税 ISBN978-4-8038-0411-9 【紹介】 家父長制のもと戦争の波に流され、戦後を生き抜いてきた〝女ともだち(シスターフッド)〟の人生の終焉(自殺)を、ヴァージニア・ウルフに重ねて描いた表題作ほか、長年連れ添った夫婦のかたちを静謐な筆致で描いた短篇群に、随筆を加える――円熟味の増した著者が達した新境地! 【プロフィール】 庵原 高子 (アンバラ タカコ) 1934年、東京市麹町区に生まれる。58年、「三田文学」に「降誕祭の手紙」を発表、翌年、同作が第40回芥川賞の候補作に選ばれる。同じく候補となった山川方夫氏と知り合い、以後師事する。61年、「三田文学」に「地上の草」を6回にわたって連載するも、その後、出産を機に家事に専念。91年、「三田文学」に作品を発表しはじめ、作家生活を復活させる。著書に『姉妹』(97年、小沢書店)、『表彰』(2005年、作品社)、『海の乳房』(2013年、作品社)、『庵原高子自選作品集 降誕祭の手紙/地上の草』(2018年、田畑書店)、『商人五吉池を見る』(2020年、田畑書店)、『ラガーマンとふたつの川』(2022年、田畑書店)、がある。
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世界のなかの日米地位協定
¥1,980
田畑ブックレット 世界のなかの日米地位協定 前泊 博盛(監修) 猿田 佐世(監修) 新外交イニシアティブ(編集) A5判 並製 定価 1,800円+税 208ページ 発売日2023年3月8日 【紹介】 日本とアメリカのいびつな関係を決定づけている〈日米地位協定〉。1960年の締結以来一度も改定されたことのないこの協定の問題点を他国と比較しながら分かりやすく解き明かし、論議するための基礎となる事例とデータを満載した決定版ハンドブック! 【目次】 「世界の中の日米地位協定」発刊によせて 「旗国法原理」の呪縛を超えて「領域主権」確立へ 前泊博盛 「対米従属構造」の解説──日米地位協定問題のポイント はじめに 猿田佐世 第一章 地位協定の概要 1.日米地位協定締結に至る経緯 2.日本駐留米軍の規模 3.地位協定上の諸問題 第二章 日本国内法の適用除外特権、米軍施設・区域の排他的管轄権 1.米国に忖度する日本政府 2.国内法の適用除外 3.米軍施設・区域の排他的管轄権(日米地位協定第三条) 4.派生する様々な問題点 第三章 航空機・ヘリ事故時の対応 1.相次ぐ悲惨な事故 2.日本の当局が捜査を主導できない背景 3.各国比較 4.改善案 第四章 航空機訓練による危険・爆音 1.米軍基地近郊での爆音被害について 2.米軍機の低空飛行訓練による被害について 第五章 刑事裁判権および身柄拘束 1.米兵が公務中に起こした犯罪 2.基地に逃げ込んだ米兵の捜査や逮捕 3.起訴前の米兵の身柄引き渡しを求めない日本政府 4.刑事裁判権及び刑事手続をめぐる国際比較 5.日米地位協定の改定に向けて 第六章 アメリカに対して損害賠償請求もできない現実 1.米軍に請求できない損害賠償 2.地位協定及び運用の問題 3.改善案 4.各国比較 第七章 環境問題 1.米軍による深刻な環境汚染 2.米軍による立入り調査拒否 3.返還跡地の水銀などの有害物質による汚染 第八章 米軍駐留経費負担 1.日本は米軍の駐留経費をいくら払っているか 2.どうして米軍の駐留経費を負担するようになったのか 3.日本の負担範囲は適切か? 4.在日米軍駐留経費負担(おもいやり予算)の推移 5.こんな物も日本の負担 6.米軍駐留経費の各国比較 7.米軍駐留経費の額・項目の見直しを 【インタビュー】 1 普天間第二小学校 窓枠落下事故について 2 米兵犯罪遺族の山崎正則さんに聞く 【コラム】 1 日米合同委員会=ブラックボックス(密室)=密約製造器 2 米軍の特権を支える外務省機密文書「日米地位協定の考え方」 3 各国地位協定比較~イタリア編~ 4 ドイツにおける地位協定 5 オスプレイ配備の問題とは 6 クリアゾーンとは? 7 首都東京にある米軍基地・横田 8 日本の空はだれのもの? 9 グアムにおける米軍 10 米軍基地を撤退させたフィリピン あとがきにかえて 対談「日米地位協定の本質」前泊博盛×猿田佐世 巻末資料 日米地位協定 条文 【著者プロフィール】 前泊 博盛 (マエドマリ ヒロモリ) (監修) 1960年生まれ。琉球新報論説委員長を経て、沖縄国際大学大学院教授。2004年、「地位協定取材班」として、JCJ賞、石橋湛山記念・早稲田ジャーナリズム大賞などを受賞。著書に『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門』(創元社)、『沖縄と米軍基地』(角川書店)、『もっと知りたい本当の沖縄』(岩波書店)などがある。 猿田 佐世 (サルタ サヨ) (監修) 1977年生まれ。新外交イニシアティブ代表。弁護士。外交・政治分野において、米議会などでロビー活動を行うほか、幅広い声を外交・政治に反映するため、研究活動、情報発信・政策提言を行っている。著書に『米中の狭間を生き抜く』(かもがわ出版)、『自発的対米従属』(角川書店)、『新しい日米外交を切り拓く』(集英社)などがある。 新外交イニシアティブ (編集) 米軍基地や安全保障政策、原発・再処理・核に関する問題、米国のアジア・太平洋戦略など、さまざまな外交課題について幅広い声を外交・政治に反映するために活動するNPO法人。政府・企業から独立した民間シンクタンクとして、調査・研究はもとより、政策提言、日米の政府・議会への働きかけなど、さまざまな活動を行なっている。
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短歌で読むベンヤミン
¥1,760
田畑ブックレット 短歌で読むベンヤミン 山口 拓夢 著 A5判 176ページ 並製 定価 1,600円+税 発売日2023年3月8日 紹介 理想家は本が出されたその日から共同体の実現を見る フーリエ論 『パサージュ論』第4巻回想は過去の記憶に果てしなく書き込みをする幾重もの襞 『ベルリンの幼年時代』 法律は歴史の上で成り立った合法的な暴力を許す 『暴力批判論』 近代は民衆側の暴力を原則的に全否定する 『暴力批判論』 『複製技術時代の芸術』でアヴァンギャルドの意義を知らしめ、『パサージュ論』で消費社会の本質と資本主義の限界を予見し、一身に全体主義やファシズムと戦った20世紀文化批評の巨人ベンヤミン。今まさに読み継がれるべき彼の思想と著作群を、短歌とおなじみの名解説でしみ込むように読ませる、理解できる、楽しめる、大好評〈短歌で読む〉シリーズ第4弾! 目次 はじめに 第一章ベンヤミンの揺籃期 『ベルリンの幼年時代』 一九〇〇年前後のベルリンにおける幼年時代 「ベルリン年代記」 『言語と社会』 言語一般および人間の言語 「言語社会学の問題」 模倣の能力について 『ドイツ・ロマン主義』 「ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念」 第二章 ベンヤミンの代表作 『ゲーテ 親和力』 「ゲーテの『親和力』について」 『ドイツ悲劇の根源』 認識批判的序論 バロック悲劇とギリシア悲劇 寓意と近代悲劇 『暴力批判論』 「暴力批判論」 『一方通交路』 「一方通交路」 給油所/朝食の部屋/地下室/玄関/食堂/貴顕向き住居部屋数10・高級家具完備/籏/公認会計検査官/切り抜き絵/非売品/貨物発送と梱包/物乞い、押し売り、お断り/イタリア語話します 第三章 ベンヤミンの芸術文化論 『複製技術時代の芸術』 「複製技術の時代における芸術作品」 「写真小史」 『シュルレアリスム』 「シュルレアリスム」 『文学の危機』 「マルセル・プルーストのイメージについて」 「フランツ・カフカ」 第四章 パサージュ論 『パサージュ論』第1巻 十九世紀パリのパサージュ/消費社会の夢/遊歩者の視線/資本主義のユートピア 『パサージュ論』第2巻 収集家/室内、痕跡/ボードレールと十九世紀後半のパリ/ボードレール文学の特性/魔性と幸福/ボードレールの流儀 『パサージュ論』第3巻 集団的な夢としてのパサージュ/夢の家/遊歩者の考察/街路を家とする人々/街の無意識 『パサージュ論』第4巻 サン=シモンへの眼差し/サン=シモンの社会主義/サン=シモンと産業システム/サン=シモンの見た夢/フーリエ論/マルクスについて 『パサージュ論』第5巻 ドーミエ論 /文学史、 ユゴー/複製技術、リトグラフ/セーヌ河、最古のパリ/閑の特徴について 「歴史哲学テーゼ」(ベンヤミン著作集1より) あとがき 参考文献
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アンソロジスト vol.4
¥880
A5判 60ページ 中綴じ 縦210mm 横150mm 厚さ6mm 重さ 71g 800円+税 ISBN978-4-8038-0408-9 Cコード C0491 2023年1月31日発売 【紹介】 田畑書店「ポケットアンソロジー」と連動する季刊誌の第四弾!今号は現代短歌作家特集。小島なお、初谷むい、東直子、平岡直子、山崎聡子の新作短歌を掲載。連載企画「娘が選ぶ父の短篇ベスト5」は「北杜夫」を紹介。書評家・スケザネ氏責任編集の頁では『新しい世代の表現者たち』として、岡本真帆、谷川嘉浩、暮田真名、梨ちゃん、齋藤明里の作品や論考を掲載します。 また今号に開催された短歌作家の作品は、ポケットアンソロジー作品リフィルとして本書と同時発売されます。 【目次】 【特集】 短歌アンソロジー あこがれ 永山裕美 序文 小島なお 「卵焼きかわいそう」 初谷むい 「笑えば翼ごと動く」 東直子 「夢と胸筋」 平岡直子 「黒百合」 山崎聡子 「宝石」 斎藤由香 娘が選ぶ父の短篇ベスト5 「北杜夫」 山本アマネ 短篇小説で一服 ナサニエル・ホーソーン「ウェイクフィールド」 増田みず子 人生に効く井伏鱒二(四) 太田靖久 書下ろし短篇小説 「嘘の顛末」 小津夜景 存在のためのふわふわした組曲4 流星の味 スケザネ図書室 by 渡辺祐真 『新しい世代の表現者たち』 谷川嘉浩、岡本真帆、暮田真名、梨ちゃん、齋藤明里、片上長閑 柳沼雄太 【書評】「優雅な生活が最高の復讐である」
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アンソロジスト vol.3
¥880
A5判 縦210mm 横150mm 厚さ6mm 重さ 71g 60ページ 中綴じ 価格 800円+税 田畑書店「ポケットアンソロジー」と連動する季刊誌の第三弾!クローズアップするのは坂口安吾。小説というジャンルの形式、手法を味わいつくした〈エピキュリアン〉としての坂口安吾。前号の太宰同様、「無頼派」と呼ばれる作家は、実は上質な作品を量産してた「勤勉な仕事人」だったことがわかります。書評家・スケザネ氏責任編集の頁では「世界から見た日本文学」を特集します。 【特集】坂口安吾の短篇小説 荻野アンナ 安吾、「村人」を描く 七北数人 坂口安吾の歴史小説&純愛小説 わかしょ文庫 坂口安吾の入り口 井上荒野 娘が選ぶ父の短篇ベスト5 井上光晴 増田みず子 人生に効く井伏鱒二(三) 独特な距離感あらわすエッセイ5選 太田靖久 書下ろし短篇小説 「流れるプール」 永山裕美 偏愛読書・2 灯の物語 山本アマネ 短篇小説で一服 セアラ・オーン・ジュエット「ベッツィーの失踪」 梅﨑実奈 くうねるあむ・3 そのときがきたら2 小津夜景 存在のためのふわふわした組曲3 白百合の岬 スケザネ図書室 by 渡辺祐真 『世界から見た日本文学』 森山恵 レディ・ムラサキ、世界へ越境する 毬矢まりえ 世界の俳句の今 エミリ・バリストレーリ 人生は森見日和 プラダン・ ゴウランガ・チャラン 世界文学としての「方丈記」 ピーター・J・マクミラン 翻訳という旅 片上長閑 歩く目 柳沼雄太 【書評】アニー・ディラード『本を書く』