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【文フリセット:期間限定価格】太田靖久オリジナル・アンソロジーvol.4「お金」
¥1,800
太田靖久 オリジナル・アンソロジー vol.4「お金」 太田靖久の最新作品リフィル「噓の顛末」と、それに関連する作品リフィルをセットにしたオリジナルアンソロジー。 2023.5.21 文フリ東京出店価格にて期間限定販売 太田靖久 「嘘の顛末」 * 江戸川乱歩 「木馬は廻る」 梅崎春生 「黄色い日日」 岡本かの子 「鮨」 菊池寛「身投げ救助業」 坂口安吾「いずこへ」
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【文フリセット:期間限定価格】太田靖久オリジナル・アンソロジーvol.3「別れ」
¥1,800
太田靖久 オリジナル・アンソロジー vol.4「別れ」 太田靖久の最新作品リフィル「流れるプール」と、それに関連する作品リフィルをセットにしたオリジナルアンソロジー。 2023.5.21 文フリ東京出店価格にて期間限定販売 太田靖久「流れるプール」 * 菊池寛 「海の中にて」 坂口安吾「私は海を抱きしめていたい」 岡本かの子 「老妓抄」 織田作之助「競馬」 矢田津世子 「神楽坂」 鈴木三重吉 「星の女」
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【文フリセット:期間限定価格】「短歌読み下ろし&エッセイ」
¥800
《 短歌詠み下ろし&エッセイ 》 上坂あゆ美「無害老人計画」 岡本真帆「空っぽの花器」 水野葵以「牛肉とエリンギの炒め物」 ※通称小杉湯セット 2023.5.21 文フリ東京出店価格にて期間限定販売
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【文フリセット:期間限定価格】「しんとく問答(上・下)」後藤明生
¥500
後藤明生「しんとく問答(上・下)」セット 2023.5.21 文フリ東京出店価格にて期間限定販売
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【文フリセット:期間限定価格】「微笑(上・下)」横光利一
¥500
横光利一「微笑(上・下)」セット 2023.5.21 文フリ東京出店価格にて期間限定販売
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「東京八景」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「東京八景」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 東京で暮らしはじめて十年。自殺未遂、ヒロポン中毒、それから妻の不貞……激動の歳月を経ていま、作家にはようやくその年月を振り返る余裕が生まれた。ペンとインク、原稿用紙を抱えて訪れた伊豆の南の温泉宿で、作家は東京市の大地図を広げる。それはいつか書いてみたいと思っていた小説にとりかかるためだった。その小説とは、「東京八景」。戸塚、本郷、神田、八丁堀、芝、荻窪、武蔵野……地誌に生活史をからめて描いた名篇。(44頁・★5.5個)」
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「美男子と煙草」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「美男子と煙草」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 〝古いもの〟とたたかってきたつもりの文士だが、その〝古いもの〟たちからのいわれなき誹謗に口惜しさのあまり嗚咽する日々だった。そんな折、ある雑誌社から取材の依頼が。上野の地下道に浮浪者を見に行こうというのだ。捨て鉢の気分で向かった現地で出会った四人の少年はみな煙草を吸っていた。文士は彼らに焼鳥をおごるのだが……自己憐憫と道化の入り交じった自意識を、最下層の存在に重ね合わせてシニカルに描く。(16頁・★2個)
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「フォスフォレッスセンス」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「フォスフォレッスセンス」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) この世の現実は夢の連続であり、眠りの中の夢はそのまま現実でもあると考えている「私」は、夢の中にだけ存在する妻をもっている。ある日、締切りに間に合わない原稿を口述でとろうという編集者と、一升瓶を抱えて愛人宅を訪れるが、留守中に上った愛人の部屋で見た写真と花に、夢の中の妻のことばの意味を知るのだった。その花の名は、フォスフォレッセンス……これ自体が口述筆記で書かれたという虚実皮膜に満ちた一篇。(16頁・★2個)
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「貨幣」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「貨幣」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 「私は、七七八五一号の百円紙幣です。あなたの財布の中の百円紙幣をちょっと調べてみて下さいまし。あるいは私はその中に、はいっているかも知れません」 大工さんの手から質屋へ、そして顕微鏡を質草に入れた医学生に連れられて旅に出た百円紙幣は、六年ぶりに東京に戻った……貨幣が女性名詞であることから、百円紙幣の女がたりをもちいて、敗戦色濃くなった日本の庶民の実態、軍人のえげつなさなどを活写した異色短篇。 (16頁・★2個)
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「葉」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「葉」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 「死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。(b中略)これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った」有名な書き出しで短編集『晩年』の冒頭に置かれた初期の作品。祖母への愛着と隠された性の蠢きを描いた「哀蚊」という十九歳で書いた短篇の話、非合法運動に身を投じた経験の一端を垣間見せるフィクションなど、短篇小説の断片、エッセイ、創作メモ、アフォリズムなどを繋ぎ合わせた太宰文学のエッセンス!(28頁・★3.5個)
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「逆行」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「逆行」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 「老人ではなかった。二十五歳を越しただけであった。けれどもやはり老人であった」自殺と心中の未遂を重ね、思想犯として投獄もされた激動の青春を経た自画像を描いた「蝶蝶」。落第が決まっているのに試験を受けに行く「甲斐ない行為」を描きつつ、母校・東京大学の校内を活写した「盗賊」。高等学校時代の放蕩を描いた「決闘」。田舎町を訪れたサーカス団のなか、檻に入れられたエトランゼに性の目覚めを覚えた少年を描く「くろんぼ」の四つの掌編を収める。(28頁・★3.5個)
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「ダス・ゲマイネ(上) 」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「ダス・ゲマイネ(上) 」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 大学で仏文を学ぶ「私」は授業を抜け出して通う小さな甘酒屋で馬場という奇妙奇天烈な風体の男と知り合う。音楽大学に八年もいるという馬場は三鷹の地主の倅で、会うたびに異なった装いで現れ、その潤沢な財布で私を随所の遊びに連れ回した。至る所で虚実皮膜の大風呂敷を広げる馬場は、私を誘って「盗賊」という雑誌をつくろうと企てるが……登場人物に作者の「自己」をさまざま投影させ、終いには作中に「太宰治」まで登場させる遊び心あふれる異色作。(20頁・★2.5個)
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「ダス・ゲマイネ(下) 」太宰治
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「ダス・ゲマイネ(下) 」太宰治 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 大学で仏文を学ぶ「私」は授業を抜け出して通う小さな甘酒屋で馬場という奇妙奇天烈な風体の男と知り合う。音楽大学に八年もいるという馬場は三鷹の地主の倅で、会うたびに異なった装いで現れ、その潤沢な財布で私を随所の遊びに連れ回した。至る所で虚実皮膜の大風呂敷を広げる馬場は、私を誘って「盗賊」という雑誌をつくろうと企てるが……登場人物に作者の「自己」をさまざま投影させ、終いには作中に「太宰治」まで登場させる遊び心あふれる異色作。(32頁・★4個)
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ブックジャケット(クラフト・エヴィング商會デザイン)
¥1,980
まったく新しい読書体験のはじまり……好きな作家の好きな作品を集めて、あなただけの短篇集をつくってみましょう。別売の「作品リフィル」を、付属の軸棒を使ってこのブックジャケットに綴じます。最大およそ200ページ。作品リフィルには8ページにひとつの★印がついています。合わせて25個までが目安です。さあ、あなたの掌に、豊かに広がる短篇小説の世界を! (付属品:ステンレス軸棒15本、貼ってはがせるコンテンツシール3枚、使い方マニュアル)
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「流れるプール」太田靖久
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「流れるプール」太田靖久 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 夏休みの最後に「僕」の家族は母の故郷の新潟に引越すことになっているが、夏休みに入ってから母は時折帰ってこなくなったし、家では昼間でも寝ていることが多かった。そんなある日、父と妹と父の友人とで車に乗って動物園とプールに行った。なぜその人が一緒か分からなかったが、彼はとても親切だった。そして引越しの日、後からくるという父に見送られて、僕と妹と母は新幹線に乗った……僕は知っていた。父がもう来ないことを。(12頁・★1.5個)
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「嘘の顛末」太田靖久
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「嘘の顛末」太田靖久 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 友達同士で入ったコンビニで空のポケットをまさぐり、お年玉を落としたと嘘をついたのは小学校五年の時。その嘘に付き合ってお金を探してくれた弓香は、なんと自動販売機の下から五百円玉を見つけたのだ。中学に進み髪を染めパーマをかけるようになった弓香とは疎遠になってしまったが、本当にあの五百円玉は落ちていたのだろうかという疑問は拭えなかった……時の流れの容赦なさに、イノセンスの苦味と尊さを感じさせる名短篇。(12頁・★1.5個)
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「碧梧桐百句(片上長閑・撰)」河東 碧梧桐
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「碧梧桐百句(片上長閑・撰)」河東 碧梧桐 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 河東碧梧桐とは誰か。百年の間、この問に充分な答えが出たとは言い難い。俳人碧梧桐、「俳句」の破壊者碧梧桐、 敗北者碧梧桐、革新者碧梧桐。どれも碧梧桐である。彼の人生と俳句は、捉えどころのないものとして、半ば腫れ物に触るかのような扱いを受けてきた。そこに一貫したものは何であったか。遺された句から、我々の目の前に、 動き続ける影のように生き生きとした碧梧桐の姿が蘇る。(40頁・★5個)
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「東洋城百句(片上長閑・撰)」松根東洋城
¥330
ポケットアンソロジー 作品リフィル 「東洋城百句(片上長閑・撰)」松根東洋城 本体価格:300円 判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし) 俳人・松根東洋城。彼は人生修業としての俳諧を掲げ、芭蕉を尊び、俳誌『澁柿』 を主宰、子規とも虚子とも異なる有季定型の道を歩んだ。その句には、絢爛たる部分と深い闇、栄光と汚辱、快楽と痛苦、ありとあらゆるコントラストが烈しく横溢している。道場とさえ呼ばれる厳格な句会を開くほどにまで、彼を俳句に執せしめたものは一体何であったか。生前は一冊の句集をも残さなかった東洋城の俳句から、百句を撰した。(36頁・★4.5個)
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アンソロジスト vol.5
¥880
アンソロジスト vol.5 A5変型判 縦210mm 横150mm 厚さ7mm 重さ 71g 60ページ 中綴じ 定価 800円+税 ISBN978-4-8038-0416-4 CコードC0491 発売日 2023年5月15日 紹介 田畑書店「ポケットアンソロジー」と連動する季刊誌の第五弾! 今号は宮沢賢治特集!今福龍太、澤口たまみ、岡田基生による「いつ読んでも新しい これからの宮沢賢治」。書評家・スケザネ氏責任編集は、小川哲と渡辺祐真による読書法と創作法をめぐる対話に、藍銅ツバメ、谷川嘉浩、箱乃なかみ、小磯洋光と多士済々の執筆陣で送ります。連載も充実、今号も文芸を愛する人の期待に応える内容です。 目次 【特集】いつ読んでも新しい これからの宮沢賢治 今福龍太 宮沢賢治の可変的〈心象スケッチ〉の愉しみ 澤口たまみ 自然を感じる宮澤賢治の短編ベスト5 岡田基生 イーハトーヴ──未完のプロジェクト 【存在のためのふわふわした組曲5】 小津夜景 雲の正体について 【PAエッセイ】 吉田篤弘 十字路のあるところ 【書下ろし短篇小説】 太田靖久 短いトンネルの先に 【短篇小説で一服】 山本アマネ ルーシー・モード・モンゴメリ『ロイド老嬢』 【くうねるあむ・4】 梅﨑実奈 そのときがきたら③ 平井弘 森のはなし(特別詠み下ろし連作短歌) 《スケザネ図書室》 渡辺祐真 前口上 小川哲 × 渡辺祐真 小川哲さんの読書法・創作法に迫る! 藍銅ツバメ レトロゲームと異種族お嬢様 谷川嘉浩 猫は猫であるだけでかわいい 箱乃なかみ 背伸びをすれば届く場所にある(追悼大江健三郎) 小磯洋光 翻訳と詩を始めるまで 片上長閑 いつものことば 渡辺祐真 編集後記 【書評】小川洋子・佐伯一麦著/『川端康成の話をしようじゃないか』 柳沼雄太〈書肆 海と夕焼〉 手癖に導かれた身体性 編集後記
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発見! ファーストクラス民宿®
¥1,870
発見! ファーストクラス民宿® ほんとうは教えたくない厳選36の宿 飯塚 玲児 著 発行:エムケープランニング 発売:田畑書店 A5判 縦210mm 横148mm 厚さ10mm 重さ 300g 160ページ オールカラー 定価 1,700円+税 ISBN978-4-8038-0403-4 CコードC0026 発売予定日2023年4月22日 紹介 えっ? これで民宿なの? 思わず唸る料理、充実のホスピタリティ、そして大満足の温泉……。読めば必ず行きたくなる、コスパ最高の宿。いい旅がしたい、外れのない旅がしたいすべての方に送る一冊、オールカラー「豪華写真200点超」でお届けします。 目次 まえがき 本書のデータについて 湯季の郷紫泉 ★湯野上温泉 湯宿にしきや ★湯野上温泉 湯楽の宿民宿ひらのや ★湯野上温泉 民宿本陣 ★塩原温泉郷 やすらぎの数寄屋民宿やまに郷作 ★平潟港温泉 汐騒の宿暁園 ★平潟港温泉 浜辺の宿まごえむ ★南房総市岩井海岸 サンゴの湯やどかり ★館山塩見温泉 漁師民宿まきの ★南房総市白浜 海辺の料理宿政右ヱ衛門 ★南房総温泉 四季の宿じんざ ★南房総市和田浦 黒湯の小さな宿さかや ★養老渓谷温泉郷 コラム1 民宿と旅館、ホテルは何が違う? 展望の宿すぎな ★秩父市 古民家の佇まい山あいの宿やしき ★秩父郡小鹿野町 地酒の宿中村屋 ★四万温泉 民宿休み石 ★宮山温泉 浦子の湯温泉民宿高野屋 ★越後湯沢温泉 舞子の宿和風いん越路 ★南魚沼市石打 お宿まつや ★長岡市寺泊 天然温泉浜辺の宿あさひや ★氷見温泉郷 みろくの湯の宿こーざぶろう ★氷見温泉郷 幸慶の湯民宿すがた ★氷見温泉郷 和風温泉元湯叶 ★氷見温泉郷 コラム2 民宿の常識? 非常識? ふるさと料理の宿民宿旅館なとり屋 ★芦安温泉 そば宿福いち ★南部町 緑山荘 ★乗鞍高原温泉 温泉宿青葉荘 ★乗鞍高原温泉 小さな料理民宿畔上館 ★野沢温泉 御宿ふぶき ★野沢温泉 民宿ふかべ ★宇佐美温泉 漁火の宿大和丸 ★宇久須温泉 温泉民宿高見家 ★雲見温泉 民宿番上屋 ★雲見温泉 雲見温泉かごや ★雲見温泉 割烹民宿小はじ ★下田温泉 モダン宿坊禅の湯 ★天城温泉 あとがき 著者プロフィール 飯塚 玲児 (イイズカ レイジ) 1966 年愛知県生まれ。1991 年早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。 同年、(株)旅行読売出版社に入社、編集部記者、ムック編集長、月刊『旅 行読売』編集長などを歴任してフリーの紀行作家、写真家に。 温泉入浴指導員(厚生労働大臣認定)、温泉観光士(日本温泉地域学 会認定)、温泉ソムリエアンバサダー、(一社)高齢者入浴アドバイザー 協会認定上級講師。日本酒ナビゲーター(SSI 認定)。 著書に『温泉失格 超改訂版』(徳間書店)、『みちのくの天才たち』(修 成学園出版局・絶版)などがあるほか、新聞や雑誌の取材記事多数。 編集プロダクション「レイジーオフィス」代表。 週刊メルマガ「飯塚玲児の“ 一湯” 両断!」も好評配信中。
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川端康成の話をしようじゃないか
¥1,980
小川洋子 佐伯一麦 著 四六判 184ページ 上製 定価 1,800円+税 ISBN 978-4-8038-0413-3 【紹介】 あまりに哀しく、あまりに美しい(=グロテスク)……こんな川端康成の姿を私たちは知らなかった! 没後半世紀を経て、いまなお読み継がれる川端文学の魅力を二人の作家が語り明かす。長く深く愛読してきた作家ならではの分析と考察は、従来の川端文学の読まれ方をアップデート。五十一回目の命日に贈る「川端康成・讃」 【目次】 対話Ⅰ 川端文学を貫いているもの 川端康成と伊藤初代 川端文学との出会い 「手書き」独特のアナグラム 川端文学のグロテスクさ 「佛界易入 魔界難入」 「死」に魅入られて 対話Ⅱ 『掌の小説』を読む 川端康成の「私」 確かな〝モノ〟の手応え 「長編型」と「短編型」 「負のエネルギー」が作り出すブラックホール 「十六歳の日記」について グロテスクと新しいリアリズム 対話Ⅲ 世界はまだ本当の川端康成を知らない 「雪国抄」が語りかけてくるもの 川端康成は「小説」を書いていなかった!? 『山の音』について。あるいは「純文学」とは何か 川端作品のベストは何? 附 見えないものを見る──「たんぽぽ」小川洋子 遵守された戒律 佐伯一麦 引き返せない迷路 小川洋子 川端再読 佐伯一麦 あとがき 小川洋子/佐伯一麦 【著者プロフィール】 小川 洋子 (オガワ ヨウコ) 1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。 佐伯 一麦 (サエキ カズミ) 1959年、宮城県生まれ。84年、「木を接ぐ」により海燕新人文学賞、91年、「ア・ルース・ボーイ」で三島由紀夫賞、「遠き山に日は落ちて」で木山捷平文学賞、『鉄塔家族』で大佛次郎賞、『山海記』で芸術選奨・文部科学大臣賞文学部門を受賞。ノンフィクションに『アスベストス』、エッセイに『Nさんの机で ものをめぐる文学的自叙伝』などがある。
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台湾原住民文学への扉
¥9,900
A5判 592ページ 上製 定価 9,000円+税 ISBN 978-4-8038-0407-2 【紹介】 1980年代末に民主化運動の波のなかから生まれた台湾原住民文学。漢人、そして日本人からの支配によって歪められてきた原住民の悲しみと秘められた豊かさに真正面から向き合い、90年代はじめから30年追い続けてきたこの分野の第一人者が、これまでの研究成果をまとめた本邦初の台湾原住民文学研究書! 【目次】 台湾および台湾原住民族関係地図 凡例 はじめに Ⅰ ふたつの物語──「サヨンの鐘」と「義人呉鳳」 第一章 「サヨンの鐘」物語の生成と流布過程 第二章 日本から逆輸入された『サヨンの鐘』の物語 ──中央舞台の台湾上演と呉漫沙の『サヨンの鐘』 第三章 物語の終焉──映画と教科書の「サヨンの鐘」 第四章 各種『サヨンの鐘』の検討──劇本・小説二冊・シナリオ・教科書 各種『サヨンの鐘』対照表 第五章 連結する帝国の物語と「届かない」帝国の物語──呉鳳伝説・霧社事件・『サヨンの鐘』の検証 「サヨンの鐘」関係文献について 【参考資料一】「サヨンの鐘」関連地図 【参考資料二】「サヨンの鐘」関連記事 一九三八年―一九四三年 【参考資料三】「サヨンの鐘」関連年表 一九一三年―一九四五年 第六章 「義人呉鳳」の誕生地・諸羅県(嘉義)──呉鳳物語の生成 「呉鳳伝説」関係文献について Ⅱ 台湾原住民文学の世界 第一章 台湾原住民文学序説 第二章 台湾原住民文学とはなにか トパス・タナピマ小伝 第三章 日本における台湾原住民文学研究──翻訳・出版と書評を中心に 第四章 台湾原住民文学をめぐる原住民知識人の言説 第五章 「歴史」のなかに生きるための戦略的台湾原住民文学論──孫大川(パァラバン・ダナパン) 著『台湾エスニックマイノリティの文学論 山と海の文学世界』 アタウ・バラフの風刺詩 第六章 台湾原住民文学に描かれた女性像──原住民女性は「可視化」されてきたか 第七章 日本における台湾原住民文学の受容 Ⅲ 台湾原住民文学点描 第一章 霧社からのまなざし 一、霧社事件七〇周年と台湾九二一大地震 /二、埔里からのまなざし / 三、誇り高きセイダッカとタナトゥヌ /四、台湾からの手紙 / 五、『風中緋桜』のテレビドラマ化に期待する /六、「ガヤ」回復への歩み / 七、山部歌津子『蕃人ライサ』に描かれた「ミカの悪夢」 /八、佐藤春夫と台湾原住民族 第二章 山海の世界 一、簇出する海と山の文学 /二、翻訳で読む台湾原住民文学 / 三、「孫大川の台湾原住民文学論」研究 第三章 山地の文学 一、〝台湾原住民文学〟最前線 /二、アワ文化と狩猟生活 / 三、原住民族の近現代史を、「原住民の視点」から明らかに 第四章 海洋の文学 一、大きく姿をあらわすシャマン・ラポガンの海洋文学 / 二、浮かびあがるシャマン・ラポガンの海の文学 第五章 女性たちのまなざし 一、台湾のアイデンティティを問い直す台湾原住民女性文学 / 二、リムイ・アキの『懐郷』を読む 第六章 事件・戦争 一、原住民作家のパタイが描いた琉球人遭難事件 / 二、王幼華著・石其琳訳『土地と霊魂』 /三、『フォルモサに咲く花』の世界 【参考資料四】台湾原住民族関連憲法 【参考資料五】台湾原住民族一六族人口統計表(二〇二二年) 台湾原住民文学年表 一九四五―二〇二二 初出一覧 あとがき 著者プロフィール 下村 作次郎 (シモムラ サクジロウ) (著/文) 1949年和歌山県新宮市生まれ。関西大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現任、天理大学名誉教授。 1980年8月から2年間、中国文化大学交換教授。 2000年9月から半年間、国立成功大学台湾文学研究所客員教授。著書に『文学で読む台湾 支配者・言語・作家たち』(田畑書店、1994年)、『よみがえる台湾文学』(共著、東方書店、1995年)、『台湾文学研究の現在』(共著、緑蔭書房、1999年)、『台湾近現代文学史』(共著、衍文出版、2014年)、『台湾文学の発掘と探究』(田畑書店、2019年)、資料集『日本統治期台湾文学台湾人作家作品』(共編、全五巻・別巻、緑蔭書房、1999年)など。翻訳書に呉錦発編著・監訳『悲情の山地 台湾原住民小説選』(田畑書店、1992年)、『台湾原住民文学選』全9巻(共編訳、草風館、2002年~2009年)、孫大川著『台湾エスニックマイノリティ文学論 山と海の文学世界』(同、2012年)、シャマン・ラポガン著『空の目』(同、2014年)、同『大海に生きる夢 大海浮夢』(同、2017年)、陳芳明著『台湾新文学史』(共訳、上・下、東方書店、2015年)、陳耀昌著『フォルモサに咲く花』(東方書店、2019年)、ワリス・ノカン著『都市残酷』(田畑書店、2022年) 他がある。
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台所と診察室のあいだで
¥1,650
四六判 224ページ 並製 定価 1,500円+税 ISBN 978-4-8038-0412-6 【紹介】 大切なものを遺してくれた父と母、仕事をもつ主婦という同じ立場で心が通いあった義母、そして長年連れ添い最後を看取った夫。開業医としてのキャリアと家庭とのあいだで過ごしてきた日々がいま静かによみがえる……しみじみと心に沁みるエッセイ集! 【プロフィール】 江守 いくよ (エモリ イクヨ) 埼玉県生まれ。医学部卒業後、大学病院、総合病院等に勤務。1992年、杉並区で開業し、2015年まで地域医療に携わる。退職後、早稲田オープンスクールの「エッセイ教室」を受講する。
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波と私たち
¥1,980
四六判 256ページ 上製 定価 1,800円+税 ISBN978-4-8038-0411-9 【紹介】 家父長制のもと戦争の波に流され、戦後を生き抜いてきた〝女ともだち(シスターフッド)〟の人生の終焉(自殺)を、ヴァージニア・ウルフに重ねて描いた表題作ほか、長年連れ添った夫婦のかたちを静謐な筆致で描いた短篇群に、随筆を加える――円熟味の増した著者が達した新境地! 【プロフィール】 庵原 高子 (アンバラ タカコ) 1934年、東京市麹町区に生まれる。58年、「三田文学」に「降誕祭の手紙」を発表、翌年、同作が第40回芥川賞の候補作に選ばれる。同じく候補となった山川方夫氏と知り合い、以後師事する。61年、「三田文学」に「地上の草」を6回にわたって連載するも、その後、出産を機に家事に専念。91年、「三田文学」に作品を発表しはじめ、作家生活を復活させる。著書に『姉妹』(97年、小沢書店)、『表彰』(2005年、作品社)、『海の乳房』(2013年、作品社)、『庵原高子自選作品集 降誕祭の手紙/地上の草』(2018年、田畑書店)、『商人五吉池を見る』(2020年、田畑書店)、『ラガーマンとふたつの川』(2022年、田畑書店)、がある。